写真


写真
高知市商店街てんこす前

地元の高木妙(たえ)高知市議と共に高知市中心街・土佐セレクトショップ てんこす前で開催されている「タウンモビリティ」を視察しました。(12日)
中心で運営されているNPO法人 福祉住環境ネットワークこうち(ふくねこ)理事長の笹岡和泉さんから活動の取組みについて伺いました。(下記内容)


写真


写真
タウンモビリティの看板/タウンモビリティの案内

1.「タウンモビリティ」って、何ですか?
「タウン」は「まち」、「モビリティ」は「移動性」という意味。たとえ障がいがあっても、高齢になっても、自由に移動できるまちにしようという取組みです。
1980年ごろにイギリスのショッピングセンターで始まり、日本には活動の場所を商店街に変えて導入されました。

2.高知ではいつから行われていますか?
2012年12月に「ひとまちふれあいINこうち」のイベントとしてスタート。以降先進地である福岡県久留米市の取組み等を参考にしながら、2011年に2回。2012年に2回試験実施。2013年4月からは「ふくねこ」が運営主体となって毎月第2土曜の11時から活動しています。


写真


写真
楽々カート体験/童謡教室「こうち赤い鳥の会 北村真実さん」

3.活動内容はどのようなものですか?
高知市の中央商店街などの協力を得て、活動の拠点となっている「ステーション」を設置。車いすやシルバーカーの無料貸し出しを行っており、利用料500円で付き添いボランティアの利用もできます。
ラクラクカートも体験。大変便利です。
また童謡教室といったお楽しみイベントも開催。こうち赤い鳥の会(北村真美さん)が協力されており、本日はその日でした。皆さんが生演奏にあわせて、歌詞カードを見ながら大きな声で楽しそうに歌われていました。誰でも自由参加で道行く人も歌声につれて一緒に楽しんでいます。

4.どくらいの人が利用していますか?
5月時点でタウンモビリティ利用登録者60名、スタッフ21名、ボランティア登録115名(内、学生が8割)で、利用者やボランティアが着実に増えています。本日も大勢の若いボランティアの方々が動き回っておられました。

5.利用した人の感想は?
「まちに出るのはあきらめていたから嬉しい」「20年ぶりにまち歩きが出来た」「買い物は人の頼んでばっかりやったけど、自分で出来て楽しい」等と大変喜んでいただいておられます。ボランティアの学生からは「将来作業療法士になりたいので、いい経験になる」等の声があがっています。

6.今後の目標は?
中心商店街に「タウンモビリティステーション」を常設するのが目標。実現したら、いつでも誰でもまちに出かけられるようになるし、商店街も潤うはずです。高知のまちに笑顔が増えるように頑張っていきます!明るく元気一杯の笹岡理事長のお話しに勇気と元気をいただきました。

7.国・行政への要望は?
タウンモビリティは、収益を生み出せる事業ではないが、お金には替えられない「街や人を育てる事業」です。「移動サポート」だけでなく、介護予防・いきがい支援や中心商店街の活性化・観光バリアフリー等の効果も広がってきています。タウンモビリティを継続していくには行政の協力が不可欠。民間と行政のお互いの得意分野を持ち寄りながら根付かせていく努力が必要です。


写真
利用者と(笹岡理事長・高木市議と)

高木市議の質問等で高知市として備品等の支援で1部補助が出ていますが、まだ不十分です。国の施策として支援が出来ないかどうか?研究してまいります。
皆さんありがとうございました。