離島である愛媛県上島町を木村誉県議、今治市2人の市議(石井秀則・渡辺豊)と視察(12日)。上島町の上村町長らが案内頂きました。
最初は、弓削島・佐島に所在する宮ノ浦(みやんな)遺跡の発掘調査を見学。愛媛大学村上教授から概要を伺いました。弓削島は、京都の東寺(教王護国寺)に塩を納めた荘園「弓削嶋荘」として国宝の「東寺百合文書」に記載があるなど古くから塩の生産地で有名です。
これまでの調査では、古墳時代前期の製塩土器の存在や中世の揚浜式塩田の存在が確認されています。
実際発掘された古墳時代の製塩土器を手にさせていただき、大変感激しました。発掘作業には、愛媛大学の学生以外に中国・韓国からも学生が参加しており、海外からも注目されています。今回の宮ノ浦遺跡のような古墳時代から中世にかけて時代を超えた製塩遺跡は、全国的にも例が多くありません。将来的な国史跡指定申請を視野に今後も調査・研究を進める予定です。
国の史跡指定と共にこうした文化事業の考古学的調査・研究予算の拡充の要望がありました。しっかり対応してまいります。