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南海トラフ地震・津波対策で高知市内の高知新港の整備事業を黒岩正好県議と共に視察(19日)。

高知港は土佐湾の中央部に位置し、浦戸湾内港と外洋に面した高知新港からなる重要港湾です。高知市を中心とした広域市町村圏(人口約45万人)を抱えており、港周辺には鉱産品、造船、化学、石油等の港湾関連企業が立地。


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高知港・高知新港地図

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高知港・浦戸湾/高知市内(高知港)

昭和57年度より整備(高知港三里地区国際物流ターミナル整備事業)を進めている高知新港ではコンテナ、石炭、石灰岩等が取り扱えているほか、クルーズ船が寄港します。

高知新港の整備事業は平成26年度5月には既存岸壁に加えて、新たに岸壁(-12m)及び耐震強化岸壁(-11m)の供用を開始しました。今後高知湾において大規模地震・津波が発生した際、甚大な被害が予想されています。


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後方が防波堤

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高知新港視察

東南海・南海地震(L1)が発生した場合

  • 第一線防波堤は津波により倒壊
  • 浦戸湾部の護岸等は液状化により倒壊
  • 地殻変動により沈降(約2m)により、市街地の地盤高は満潮位を下回る

*結果高知市内中心部等で長期的浸水被害が発生し、高知港の港湾機能がほぼ停止し、緊急物資輸送や復旧・復興活動に大きな支障が出る
*南海トラフの巨大地震(L2)が発生した場合、地震や津波によりさらに甚大な被害が予想されます。

高知港における地震津波防護の対策方針案

  • 津波防護には3ラインでの対策による「三重防護」が有効
    1. 浦戸湾内部護岸等のライン(地殻変動による沈降等に対応した嵩上げや改良を実施)
    2. 浦戸湾外縁部・湾岸のライン(地殻変動による沈降等に対応した嵩上げや改良を実施)
    3. 第一線防波堤のライン(粘り強い構造等を実施)

防波堤(東第一:900メートル)はさらに200メートルの延伸と南防波堤は1000メートルを終え、後300メートルの計画で進んでいます。3重防護が出来るための財源確保と支援が必要です。しっかり支援してまいります。