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「シップ・オブ・ザ・イヤー」は、毎年国内で建造された船舶の中から、技術的、芸術的、社会的に優れた船を選んでいます。
2013年の受賞が今治造船の「エアロ・シタデル」でした。本日その見学会に参加。(29日)


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今治造船 黒川副社長/アメリカ大使館グレゴりー テーブス上席商務官

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桧垣専務

今治造船(株)多度津事業部で説明を伺った後、「エアロ・シタデル」に乗船。全長228㍍、幅35㍍、高さ20㍍の巨大船を見学。アメリカ大使館のグレゴりー テーブス上席商務官はじめ来賓の方々も参加。


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説明/デザインコンセプト

2012年今治造船は、省エネ、環境問題に配慮しながら、徹底した海賊被害の防止、船員に対する安全性・居住性の向上を目指した次世代型の上部構造「エアロ・シタデル」を開発。


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上部構造/アメリカ大使館グレゴリー上席商務官・日高常務(今治造船)

上部構造を居住区、機関部ケーシング、ファンネルを一体化したスリムな流線形状とすることにより、航行時の風圧抵抗25~30%削減(風洞実験結果による)を達成致しました。これにより、18万トンバラ積貨物船の場合、燃料消費量を約2%削減することが可能となります。


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見学1/艦内

また、居住区内や機関室内の照明に新型舶用LEDを採用することで、照明用電力消費量の50%低減を実現します。上部構造の形状により、投錨停泊中には風上に船首を向けやすく、正面からの風圧抵抗が少ない為に、安全面において従来型よりも走錨の危険性が低くなります。


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エンジン部分/海賊対策の扉

また海賊対策として、暴露部階段などを上部構造内部に収めることに加え、下層デッキ入口の鋼製扉の強化や窓の防弾化を施し、更に放水装置との組合せにて、船内への海賊の侵入を防ぎます。

併せて、船員の更なる安全確保の観点から避難場所を配置し、全船員が数日間立てこもれる設備、二重セキュリティードア、エンジンの停止や操舵機の操作機能、本船データや映像・音声の収集機能、また、船内電源喪失時にも使える通信手段を装備します。

先進的な技術に感銘を受けました。日本の造船業の現状を知る機会となりました。ありがとうござい
ました。


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瀬戸内海と瀬戸大橋/今治造船丸亀工場

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丸亀市からの景色