香川県入りした太田国土交通大臣は浜田知事らと共に三豊市財田町にある香川用水記念公園へ。(11日)
独立行政法人 水資源機構 甲村理事長・香川用水管理所 有野所長等から香川用水の概要について説明を受けました。
香川県民の「命の水」である香川用水は、高知・徳島両県の深い理解と 協力により完成し、香川県の水不足を解消するとともに産業経済の発展、 県民福祉の向上に計り知れない恩恵をもたらしています。
香川用水記念公園は、「香川用水の歴史と恩恵を長く後世に伝える」とともに県民の憩いの場として、吉野川の水が阿讃トンネルを通り最初に水面 を見せる香川用水東西分水工の周辺6haを整備した県立公園です。平成9年5月の開園以来、水の公園として来園者に親しまれています。
香川用水東西分水工や水の資料館等も視察。香川用水の重要性やストック効果についてあらためて実感いたしました。
【香川用水のあらまし】
香川県は瀬戸内海気候に属し、年間降雨量が少なく、また、大きな河川もないため、日照りが続くと、すぐ水不足となって、農業や生活に支障をきたしていました。先人たちは、1万4千6百余のため池を築いて、用水の確保に心血を注いできました。しかし県内水源では十分でなく、慢性的な水不足が続いていました。この水不足を解消するために建設されたのが香川用水です。
香川用水は、吉野川総合開発計画の一環として建設された多目的水路で、高知県に建設された「早明浦ダム」によって、たくわえられた吉野川の水を、徳島県の「池田ダム」を通じて、香川県に導水する世紀の大事業であります。