公明党の厚生労働部会(部会長=古屋範子副代表)、文部科学部会(部会長=浮島智子衆院議員)、学生局(局長=中野洋昌衆院議員)は2日、衆院第1議員会館で合同会議を開き、法政大学の上西充子教授が、学生を過酷な条件で働かせる「ブラックバイト」をテーマに講演。

上西教授はブラックバイトについて、「深刻なのは学生であることに配慮がなされず、授業があってもシフトが入り、休日は朝から晩まで働かされることだ。拘束度が高く、学生生活と両立ができない状況になる」と指摘。学生対象の調査で分かった問題点として、「労働条件を記載した書面を渡されず、時給や業務が当初の提示と違う」「会社の都合によるシフトの勝手な変更」などを挙げました。

また上西教授は、違法・不当な扱いに対処する術を知らない学生は、過酷な労働条件でも我慢してしまうため、「高校卒業時や大学入学時などに働くことへの注意喚起をすべきだ」と強調。その上で、労働法などの働き方のルールを高校や大学などで教え、違法・不当な扱いに抵抗する力を養うことの重要性を訴えました。

講演を受け、党学生局は今月中にも、ブラックバイト対策などを盛り込んだ学生提言をまとめる予定です。

上西教授

上西教授

上西先生2

上西先生2