鳥取市内にある湖山池漁業協同組合 代表理事の邨上(むらかみ)和男組合長を地元石田けんたろう鳥取市議・芝岡みどり岩美町議と訪問。
邨上組合長は鳥取県内水面漁業協同組合連合会の副会長理事も務められています。
湖山池は、沿岸部の湖山砂丘(古砂丘、新砂丘)の発達により形成された潟湖です。周囲18km、面積6.9km2、平均水深2.8m。池内には5島(青島、津生島、団子島、猫島、鳥ケ島)があり、6河川(福井川、長柄川、湯尻川、三山口川など)が流入し、その広さは池と名のつくものであれば日本一の面積です。邨上組合長から湖山池でのしじみ漁の取組みの経緯や今後についてお話しを伺いました。
湖山池は海水、淡水が混じり、汽水域に生息するヤマトシジミは昭和50年代末頃まで、網に入った天然物が売られていたそうです。しかし昭和58年、東の千代川の河口付け替え工事の影響で塩分濃度が上昇。池の水を使う周辺農地で塩害が発生、平成元年には塩分濃度を下げる水門操作が行われ、これが漁業不振と水質悪化を招きました。
その後議論を重ね「汽水湖として再生」することとなり、平成17年からの試行的な塩分導入後、24年に水門を開放。改めて、水質改善や漁業資源育成に適した塩分濃度に高めました。
これを受け、平成20年から湖山池漁協や県、市がヤマトシジミ増殖に着手。浅瀬に作った保護場に、県中部の東郷池産の親貝を入れ卵を産ませ、平成26年、30年ぶりにヤマトシジミの出荷が開始されました。茶褐色の大粒のシジミ。30~40トンの水上げが見込まれ、現在30人(組合員)のメンバーが団結して頑張っておられます。
平成33年 10倍の300トン水揚げ。さらに湖山池シジミのブランド化をめざし挑戦の湖山池漁業協同組合。漁場の整備や販路拡販に向けて、県・市と連携をしながら応援してまいります。