6日の国土交通委員会にて観光政策で太田大臣に質問しました。観光業が日本の成長産業のリード役として進む中、地方が元気で地方創生に資する為の課題について訴えました。(下記質問の議事録)

中でも瀬戸内海「せとうち海の道」の広域観光連携や「しまなみ海道」など自転車を通じた観光振興。特にナショナルサイクリングロード創設の提案に太田大臣から「有識者会議でナショナルサイクリングルートを検討しているが、できるだけ早期に制度として具体化する」旨の発言がありました。さらに観光振興に全力で取り組んでまいります。

山本博司君
次に、観光政策に関して伺いたいと思います。
7月の訪日外国人客数は、推計値で191万8400人ということで、単月ベースでは過去最高となりました。また、7月までの累計も1105万人を突破をしております。また、旅行の消費額に関しましても過去最高となり、観光業を日本のリード役と、こういう成長させる方針というのが着実に進んでいると思います。こうした観光業の活性化が地方創生に資するように是非政府として取り組んでいただきたいと思います。そういう意味で、これから地方の課題ということでお聞きをしたいと思います。
今、訪日外国人の需要は首都圏、関西などのゴールデンルート、これは非常に集中しておりますけれども、中部、北陸地域での昇龍道プロジェクト、これのように、一つの県だけでなくて地域が連携して多様な広域ルート、これを開発、発信して地域への誘客を促進すると、こういうことが求められていると思います。
6月12日に広域観光周遊ルートという形で、「せとうち・海の道」を認定をしていただきました。自然風景とかアートとか食文化を売り込んで、外国人の延べ宿泊数を年間、2020年までに2013年の3倍、360万人と、こう想定しておりまして、ハード、ソフト両面からこの受入れ体制というのを進めております。大臣にも瀬戸内海、香川を視察していただきました。また、8月下旬に訪問されました鳥取県の境港とか、島根県の松江、出雲、こういう地域も広域的な連携ということで盛り上がっているわけでございます。
こうした地域の連携による観光振興に向けまして、広域的な交流振興、これが重要でございますけれども、これはしっかり政府により、地方、地域への財政的な支援ということも大変重要でございます。そこで、大臣にお伺いしますけれども、この訪日外国人の地方の誘客、どのように進めるのか、認識をお聞きしたいと思います。
国務大臣(太田昭宏君) 
点から線、線から面ということをずっと考えてきまして、6月に広域観光周遊ルート形成事業ということで、せとうちなど7つのルートを決定をさせていただきました。ここは非常に大事なことで、予算という話もありましたが、7つの地域それぞれ違いますし、また、この7つの地域には入っておりませんが、宍道湖、中海、大山、この辺りの非常に大変なポテンシャルのある地域というものも盛り上げていくということが大事で、横と同時に、松江―尾道の道路で広島とも結ぶというようなことも、また大事なことだというふうに思います。
せとうちであれば、香川県あるいは岡山県始めとして、それぞれ特徴があって、我が県はここだぞというところがあると思います。
そこのルートをどう形成するかということが極めて大事だというふうに思っておりまして、広域の協議会でその検討を深めていただくことが重要だと思います。その取組についての関係者の連携、あるいはまた交通アクセスの円滑化ということで周遊バスの導入、あるいは受入れ環境整備として無料公衆無線LANの整備、あるいは滞在コンテンツの充実ということでクルーズ船の活用、海外への情報発信は一つの県ではなかなか難しゅうございますから、その辺を応援する、こうしたことを集中的に支援したいというふうに思っています。
当然、空港とかあるいは道路、また海運と、非常に大事な面になりますので、よく連携取って積極的にこのルートが開発されて、そして一泊、二泊、三泊、こうしたことができるように努力をしていきたいと、このように思っているところです。
山本博司君
ありがとうございます。 力強い大臣の答弁をいただきました。しっかりこの点もお願いをしたいと思います。

(地方における免税店の拡充など質問が続きますが略します)

山本博司君
最後になりますけれども、大臣にお伺いをしたいと思います。この地方への外国人の誘導ということに関して、自転車による観光振興ということで伺いたいと思います。
近年ではこの自転車による観光振興ということで、愛媛県と広島県を結ぶしまなみ海道におきましては、台湾を始め世界各地からサイクリストが訪れるわけでございます。ヨーロッパでは、サイクリングロードを結びましてナショナルサイクリングロードとして認定を受けた自転車道が重要な観光資源になっております。今、国会におきましても議員立法で自転車活用推進法、これが検討されておりますけれども、世界に誇る質の高いサイクリングロードに関しまして、こうした海外の事例も参考にしてナショナルサイクリングロードとして認定する制度、これを創設すべきと考えます。
2013年以来、広島知事また愛媛知事ともこのことに関して訴え続けておりますけれども、最後に大臣にその認識を伺いたいと思います。
委員長(広田一君)
太田国土交通大臣、時間が参っておりますので、簡潔に願います。
国務大臣(太田昭宏君)
はい。しまなみ海道では、昨年、高速道路本線を活用して、約八千人が参加するサイクリングの国際大会が開かれて大変盛り上がったということも始めとして、非常にサイクリングブームが到来していると思います。有識者会議などでナショナルサイクルルートについて検討を行っていますが、それができるだけ早期に制度として具体化するように努力をしたいと思います。
山本博司君
ありがとうございます。 以上でございます。