障がい者所得倍増議員連盟総会(鴨下会長・藤末事務局長)が衆議院第2議員会館で開催。議連の幹事長代行として出席しました。(10日)
社会福祉法人 鞍手ゆたか福祉会 長谷川正人理事長が「知的障がい者の大学創造への道」のテーマで講演。
高校卒業後、ほとんどが大学へ進学する時代。諸外国では知的障がい者も大学生活をエンジョイしています。アメリカ政府は2008年「高等教育機会法」を改正し、知的障がい者の大学進学を促進しています。
長谷川理事長は、障がい者も大学で学べるようにと平成4年度より事業開始。カレッジは障害者総合支援法の「自立訓練事業」(2年間)と「就労移行支援事業」(2年間)を組み合わせた、知的障がい者のための4年生大学です。現在84人の知的障がい者がカレッジで青春を謳歌しています。(福岡市・長崎県大村市・新宿区早稲田・北九州市・久留米市の5か所のカレッジ)
素晴らしい取組みに、今後の施策にどう反映していくか議連で検討を進める事になりました。総会では、「太陽と月」コンセプトバッチの進捗状況を事務局の那部さんから報告がありました。
また厚労省から平成28年度概算要求について障がい者の所得倍増に資する施策についてヒアリングし意見交換を進めました。
国会で質問した農福連携の支援が1.1億円予算化(農福連携による就農促進プロジェクト)されています。また障がい者の地域就労強化として、障害者就業・生活支援センターの実施体制の拡充予算が75.4億円(前年58.28億円)と前年比大幅増額されています。就業者支援担当者等の人員が100名増える体制になります。現在1020名。予算が拡充されるようしっかり進めてまいります。
最後に、議連として、厚生労働大臣に提出する「平成28年度予算概算要求における障がい者の所得拡大を推進するための要望(案)」の決議を致し閉会となりました。