本日(29日)は、午前中ドイツ外務省を訪問。ジグメント外務省東アジア部長と日独関係について、意見交換をしました。
難民問題、エネルギー政策、ドイツ経済とEU全体の展望、核軍縮と核廃絶の取組み等のテーマで濃密な議論が行われました。(下記内容)
【ドイツは欧州最大の政治的・経済的影響力】
- GDP規模は世界4位。国際貿易額は米中に次いで第3位。EU加盟28か国全体のGDPの約20%を占める。
- 欧州債務危機を契機に、欧州における影響が増大(EUにおける強い発言力、各種政策の中心的存在)
【日独関係】
- 日独貿易額(2014年財務省貿易統計)日→独2兆179億円(電気機器、自動車等)独→日2兆5515億円(自動車、医薬品等)
- 日独は基本的価値を共有。国際社会の問題に協力して取り組むパートナー、ウクライナ情勢、中東問題(シリア、イラク、アフガニスタン等)、
【核軍縮・核廃絶】
- G4核軍縮、不拡散等の幅広い課題で日独は緊密に連携。核保有国でないドイツは日本と共に核軍縮を目指す。
【エネルギー政策】
- ドイツは福島原発事故以前から「脱原発」を決定していたが、2022年までに原子炉を段階的に停止させることを決定。(現在17基中9基が稼働中)
- 再生可能エネルギー由来の電力を2025年までに40~45%。35年までに55~60%、2050年までに80%とする野心的な目標を設定。