前フランス首相のジャン・マルク・エロー氏来日に伴い、フランス大使館主催の交流会に出席。世界に熱狂を巻き起こしたクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」の開催など文化を都市再生の柱に据え、ナント市をフランスで最も住みやすい都市へと甦らせたジャン・マルク・エロー氏。
ジャン・マルク・エロー氏は、2017年に開催されるフランス・ナント市と日本で開催する障害者の芸術文化交流事業(アール・ブリュット作品展、和太鼓や神楽などの伝統芸能、音楽、ダンス等のパフォーミングアーツの発表、国際研究フォーラム、バリアフリー映画祭)の顧問にも就任されています。
「2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた障害者の芸術文化振興議員連盟」の事務局長として公明党の高木美智代議員と共に参加。島根県の石見神楽の大蛇の紹介にはエロー氏も大変喜ばれていました。フランス大使館の日本庭園も素晴らしく、
ティエリー・ダナ駐日フランス大使はじめ今回来日されたポール・ビョドー館長らとも親しく懇談させていただきました。
2017年には日本からも500名以上の障がい当事者や家族・支援者などナント市などで交流の計画です。共生社会の実現へこれからも取り組んでまいります。
ジャン・マルク・エロー氏とナント市
1989年、若干39歳にして、文化芸術、公共交通、都市緑化を公約に掲げナント市長に初当選したジャン・マルク・エローは、23年間の市長在任中、文化事業を核とした都市再生計画に果敢に取り組みました。伝統的な地域資源を活かしつつ、革新的な取り組みに挑戦する都市計画の中核には、あくまでも市民の「生活の質」を高めようとする確固たる方針が貫かれました。その結果、住民はまちへの誇りを取り戻し、若者たちはまちに惹きつけられ、ナント市は過去20年間(2013年時点)で人口が10万人増え、さらに2030年までに同程度の人口増加が見込まれています。ナント市の成功は、文化で都市再生を果たした事例として注目を集めています。