全国の島々が集まる祭典「アイランダー2015」が池袋サンシャインシティ文化会館3階にて11月21日~22日に開催されました。
国土交通省と日本離島センターが主催で206の島々が出展。会場にある「旅する民族学者 宮本常一・島へのまなざし」の特別展示に大変ひきつけられました。

山口県周防大島生まれの宮本常一翁。旅する民族学者として全国の離島や中山間地域(3千以上の村)を廻り、表だって語られることのなかった庶民の生き方を対象に研究。離島振興の父とも言われました。    

昭和28年の離島振興法成立に尽力。離島振興法は住民の知恵が活かされる法律であると言われ「離島振興法が出来たから島がよくなるのではない。島をよくしようとするとき離島振興法が活きてくる」と主張されていたそうです撮られた写真の1枚1枚が生活に根差した島民目線での貴重な資料です。(写真は先日訪問した青ヶ島。1966年の写真です)離島振興に取り組む1人の人間として宮本常一翁の生涯を学び、活かしていきたいと思いました。

【宮本常一(みやもと つねいち)プロフィール】

1907‐1981。山口県周防大島に生まれる。柳田國男の『旅と伝説』を手にしたことがきっかけとなり、柳田國男、澁澤敬三という生涯の師に出会い、民俗学者への道を歩み始める。1939年(昭和14)、澁澤の主宰するアチック・ミューゼアムの所員となり、57歳で武蔵野美術大学に奉職するまで、在野の民俗学者として日本の津々浦々を歩き、離島や地方の農山漁村の生活を記録に残すと共に村々の生活向上に尽力した。

1953年(昭和28)、全国離島振興協議会結成とともに無給事務局長に就任して以降、1981年(昭和56)1月に七三歳で没するまで、全国の離島振興運動の指導者として運動の先頭に立ちつづけた1966年(昭和41)に日本観光文化研究所を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)