日本で唯一「海の自衛団」として海難事故などの対応にあたっている「観音寺海防団出初式」が16日市内の琴弾八幡宮で開催され、海の安全確保への誓いを新たにしました。

観音寺港は古くから県内有数の港として知られ、漁業が盛んでした。気候は温暖ながら冬季は北西の季節風が強いため、沿岸では度々、海難事故が発生。そのため、遭難船舶救護機関として1948年4月、海防団が、市内の漁師らを団員に誕生。

現在団員は48人で、海難事故の救助活動や水防活動の他、2年に一度、関係機関と大規模な訓練を実施し、災害時の海の防衛組織として期待されています。

出初式では団員や関係者が出席。1年間の無事故を祈願しました。白川観音寺市長式辞、江戸団長訓示の後、長年功労のあった方々の表彰がありました。来賓として挨拶。「海の安全・安心に尽力されている海防団の方々への日頃の御礼・感謝など」話させていただきました。

来賓には自民党衆参国会議員(大野敬太郎議員・磯崎仁彦議員・三宅しんご議員)の他、公明党の安藤忠明市議も観音寺市議会議長として出席し挨拶をされていました。。

【海防団について】

海防団(かいぼうだん)は水難救護法に定める遭難船舶の救難に携わる組織で香川県観音寺市が1948年に制定した海防団等の設置に関する条例に基づき定められた機関です。ほぼ、消防団や水防団の制度に準拠してつくられた機関で、日本で唯一観音寺市のみに存在します。海防団は主に2個救助隊で組織され、50人で編成されています。海防団員の任用は観音寺市在住の18歳以上60歳以下で、市内の漁業関係者が中心です。