参議院総務委員長として、都内にある国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)を15日視察。NICTはICT分野を専門とする日本唯一の公的研究機関です。
坂内正夫理事長等から機構の概要を伺い、研究テーマを見学しました。

ユニバーサルコミニケーション研究所にて、多言語コミュニケーション技術の説明・実演を伺いました。
NICTでは言葉の壁の克服に向けた技術の確立を目指し、日本語を即時に相手の言葉に翻訳する自動翻訳技術の開発に取組んでいます。

「多言語音声翻訳システム(VoiceTra4U)」はスマートフォンやタブレットで利用できるアプリケーション。30言語間の翻訳、17言語の音声入力、14言語の音声入出力が可能。観光や医療分野にも活用でき、現在2020年に向け、パナソニック(ホテル等で活用)、ホンダ、ヤマハ、東京メトロ、東京大学付属病院などで活用されています。

こうした音声認識技術や音声合成技術を活用する事により、障がい者支援にも活用されています。「こえとら」は聴覚障がい者が文字と音声でコミュニケーションが簡単にできます。定型分の登録と利用、地図や手書きでも情報が伝えられるなど大変素晴らしいツールです。

総務省の協力と各携帯電話会社の協賛により、無償でサーバー側の保守が行われています。(利用料は無料)

先日有明で開催された障害者自立支援機器「シーズ・ニーズマッチング交流会」にも出展され、多くの関係者がNICTのコーナーで真剣に聞かれていました。
2020年東京オリンピックパラリンピックめざし、言葉の壁・障がい者支援に研究成果をさらに社会に進めていく活動を応援してまいります。