公明党脳脊髄液減少症対策PT(古屋範子座長・国重とおる事務局長)は17日、衆院第2議員会館で会合を開催。
脳脊髄液減少症に有効なブラッドパッチ療法が4月から保険適用になることを踏まえ、関係者と今後の課題を議論しました。
脳脊髄液減少症は、体への強い衝撃などで脳や脊髄を覆う硬膜に穴が開き、髄液が漏れて頭痛や目まい、倦怠感などの症状が現れる病気です。
来年度は、症例が集まりにくい小児の病態解明などの研究も進められる予定です。
会合では、国際医療福祉大學熱海病院の篠永正道教授が「ブラッドパッチ療法は高度な技術を要する」として、診療報酬点数について今後も検討が必要との考えが示されました。小児の症例に関しては、早期治療の重要性を指摘。同症子ども支援チームぼ鈴木裕子代表も教育現場への周知や実態調査などを主張されました。
同症患者・家族支援協会の中井宏代表理事は、交通事故による発症への対策などの訴えもありました。社会保険労務士で同協会社労使チームの白石美佐子さんは、同症の障害年金受給に関する厚生労働省作成の事例集に言及。患者の実態に即していないとして改善を求めました。
保険適用後、本日指摘された次の課題解決に向け、取組んでいきたいと思います。