(株)ミライロの垣内俊哉社長・井原充貴ディレクターらが国会事務所に来訪。近況報告やユニバーサルデザインの取組み・障がい者就労などについて意見交換をいたしました。(22日)
3月18日に初著「バリアバリュー 障害を価値に変える」(新潮社)を出版され、テレビ番組(WBS)にも先日取り上げられる等、さらにパワーアップされた活動を展開されています。車いすを走らせながら「バリアバリュー」の考え方を社会に訴え続ける垣内氏。社会貢献のみでとらえがちなバリアフリーから一歩進み、障害(バリアー)が個人のバリュー(価値)となり企業の利益を生み出す世界を目指されています。
垣内社長は幼少時に骨が弱く折れやすい「骨形成不全症」を患い、車いす生活。高校時代にリハビリしつつ猛勉強して立命館大学に合格。「歩けないからできることは何か」と考え、09年、ミライロの前身となる学生団体を立ち上げ、その後、ホテルや結婚式場向けにユニバーサルデザインのコンサルティングや研修を手掛けてきました。
ユニバーサルデザインとは、文化や言語、国籍、年齢、男女といった差異、そして障害や能力にかかわらず、誰もが利用できる施設・製品・情報のデザインの事です。垣内社長はユニバーサルデザインを「ビジネスマーケット」として捉え、さまざまな新規事業を展開されています。
行政(陸前高田市など)や企業のコンサルタント・ユニバーサルマナー研修に加え、新たにバリアフリー情報を共有する「Bremen」・総務省と一緒に取組もうとされている障害者手帳の電子化等にも挑戦されています。車椅子の目線・106センチからの新たなチャレンジに取組む原動力・情熱・使命感のほとばしりが痛いほど感じ、心揺さぶられる時間でした。
「106センチの視点だから気づけること、車いすの私だから伝えられることがありました。 私は、歩けないからできることを、見つけることができました。」と
語る垣内社長。垣内さんたちと共に、ユニバーサル社会・共生社会の実現に向けて全力で取組んでまいります。