全国離島振興協議会(白川博一会長)メンバーで佐渡市内で「学校蔵プロジェクト」の現場・旧西三川小学校を視察。(24日)
「日本で一番夕日がきれいな小学校」と謳われた海沿いの丘に佇む旧西三川小学校。2010年に136年の歴史に幕を閉じたこの「学びの丘」を、地域のコミュニティの中心であった学校が朽ち果てるのを留めたいとの思いから、尾畑酒造が2014年に酒造場として再生。
「酒造り」「学び」「交流」「環境」を4本柱とした『学校蔵プロジェクト』をスタートしました。
尾畑酒造(株)の平島健社長・尾畑留美子専務から概要を伺いました。
【酒を醸す】
佐渡産の酒米を100%使用して純米酒を醸し、そこに佐渡の材木を浸漬することで、木造校舎の木のぬくもりを感じさせる風味に仕上げています。オール佐渡にこだわり、米の需要増にも貢献する予定です。
【酒を学ぶ】
今後酒造りを学べる場としても活用し、次年度より国内外からの希望者を受け入れていく予定。製麺から三段仕込みまでの期間をゆっくり体験してもらうことで、日本酒のファン作りからプロ養成のお手伝いをしています。
【交流拠点】
1回に約1週間以上の期間を想定している学びの場には様々な場所から様々な立場の人たちが訪れる予定です。
芝浦工業大学「木匠塾」の取組みや藻谷浩介さんの1日特別授業など実施しています。かつて地域のコミュニティの中心であった学校が新たな交流拠点へと着実になっています。
平島社長・尾畑専務の熱い志を体感しました。素晴らしい取り組みです。応援してまいります。
平島社長から要望として離島での酒造りに壁になっている酒税の柔軟な対応(リキュールとして販売を清酒に)を求められました。
離島特区制度の活用で自由に出来るよう対応を検討いたします。三島村や青ヶ島村でも同様な要望をいただいています。