広島県福山市の鞆の浦から南東6kmに位置する人口約600人の離島、走島(はしりじま)。地元塚本裕三福山市議と共に鞆の浦港から漁船で走島唐船港へ向かいました。(22日)離島訪問は走島で95番目となります。

走島は瀬戸内海のほぼ中心にあり、瀬戸内の多島美が満喫できます。360度見渡す限りきれいな海が広がり、美しい日の出や夕日が見応え十分です。周辺には、大小さまざまな島や無人島、平安期より海洋交易の拠点として栄えた鞆の浦、城下町福山など観光スポットがたくさんあります。

一方、走島は高齢化と少子化で過疎が進む中、島に一つずつあった小・中学校、幼稚園が2015年3月に閉鎖されました。主要産業が漁業ですが、高級魚の漁獲量が減少し、カタクチイワシなどのしらす漁に偏ってきています。

3つの集落があり、その2/3ほどが漁業就労者です。今も昔も漁業が島の中心を担っており、最盛期には広島県の水揚げの1/3を占めるほどあり、ちりめんの生産のシラス漁がさかんです

本日は唐船港で、シラス漁加工施設を持つ有限会社功保水産を視察。小林千代敏さんからその取り組みやちりめん加工過程を伺いました。

「しらす」 は、主にイワシ類の稚仔魚 (子供) の総称です。イワシ類には 「マイワシ・カタクチイワシ・ウルメイワシ」 などがあります。しらす漁は、2隻の漁船で魚群を囲むように、海中の表層または、中層を引き網するパッチ網漁で行われます。

主に煮干しの原料になるほか、2から3センチメートルの稚魚はシラスと呼ばれ、釜揚げ やちりめんじゃこなどに加工されて賞味されています。

古い設備のため、人手の工程も多く、暑さで大変な重労働と痛感しました。自動の新たな加工整備の導入の検討も含め、走島の主要産業活性化策を今後検討し応援してまいります。