宇部市内の医療法人テレサ会 西川医院を石丸典子県議と訪問。発達診療部 部長 林 隆(発達障害研究センター センター長 医学博士)と発達障がい児支援について意見交換。(5日)
林先生の診察一覧を拝見させていただいたが、予約がずっと先の先まで一杯。発達障がいの外来患者数が年間3千人を超えるそうです。
その中で現在取組んでいる事や課題など伺いました。山口県全域で気になる子ども達への5歳児検診(手揚げ方式)を行っており、就学前の支援に結び付けています。
また小児科医への林塾(約20名)を実施。年3~4回勉強会で発達障がいを診る医師の育成をされておられます。
課題は小児科医の発達障がいの診療報酬UP。手間と診療時間がかかり診療報酬が安い為、小児科医は発達障がい診療を避けるそうです。医療の課題を様々指摘いただきました。今後の施策に反映してまいります。
林 隆先生のプロフィール
林隆先生は山口大学医学部を卒業後、山口大学医学部小児科学教室に入局。翌年には鳥取大学医学部附属病院脳神経小児科へ国内留学、竹下研三教授に師事し小児神経学の基礎を学ぶ。さらに臨床てんかん学を自己研鑽し、日本てんかん学会の専門医・指導医の資格を得ました。近年は患者数が急増している発達がい診療に力を入れ、年間約3,000人の外来患者の診療にあたっています。
小児神経学をバックボーンに、これまでに外来診療した患者数は延べ10万人を超え、数少ない発達小児科の専門医です。
子どもの診療だけでなく子どもをとりまく人的環境として父母からも信頼され、林医師の深い洞察と温かい言葉に涙する母親も少なくないそうです。
また診療に限らず、発達障がいに関する講演を年間50件以上こなし、発達障がいの啓発につとめています。
日本小児神経学会では評議員として学会運営に寄与。特に教育委員として若手医師に指導にあたるなど後輩の育成にも力を注ぎ、社会活動委員として社会的課題と向きあっています。
専門
発達障害(広汎性発達障害・自閉症・アスペルガー症候群、学習障害、注意欠陥多動性障害、知的障害)・てんかん・脳性麻痺・小児神経疾患