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昨日(10日)は島根県益田市内を永見おしえ益田市儀・柳楽真智子浜田市議と共に廻りました。

(合)益田自立支援センター 就労継続支援A型事業所「フルール益田」を視察し、豊田浩代表と農福連携で意見交換。

豊田さんは、益田市にIターン。地域に根ざす農家を目指し家族経営で(農)とよた園芸場を設立。知的障がい者と交流する機会に、居場所や働く場所がないと彼らの苦しみをを知り、農業と福祉が連携し、相互の課題を解決し地域活性化につながる事業が行えると考え、(合)益田自立支援センターを2014年に設立。(農)とよた園芸場との協同事業体で農福連携に取組んでいます。(下記具体的活動)

【農福連携・事業拡大、雇用拡大、地域農業のサポート】

現在(合)益田自立支援センター「フルール益田」は、利用者(障がい者)15人、職員3人を雇用。種まきから出荷、販売まで一連の作業を行います。作付け面積3ha 、収穫量10品目(パプリカ、ミニトマト、白ネギ、青ネギ、葉わさび、大根など)、売上げ1千万円。地域の要望で1.5haの耕作放棄地を運営管理。個人農家への農作業サポート業務も展開しています。

【6次産業・耕作放棄地の活用、賑わいの創出】

また耕作放棄地40aで、もち米の栽培、平もちを加工・販売と6次化。受験シーズンの企画商品として「もちろん合格」を開発・販売。江戸中期に起原をもつ郷土芸能「益田もちつき音頭」を保存会OBに習い、お餅販売PRとして披露。地域のお祭りやイベントに呼ばれ地域の賑わいも創出。

【地産地消、移動販売、地域の魅力掘り起こし】

朝採れ野菜を移動販売。農業単体では廃棄せざるを得なかった規格外品も障がい者が販売員を担当。地元地区飲食店の人気メニューのおはぎの美味しさを他地区に伝えたいと障がい者が販売交渉して、委託販売を実現。

【教育、交流、収穫体験、見学販売会】

ふるさと教育の一環として収穫体験や見学販売会を実施。地域の子どもたちや障がい児の親御さんに交流機会や、障がいを抱えていても地域の担い手になれる姿を伝えています。

【今後の活動】

農福連携を核とした都市農村交流、人づくりに取組む予定。関西圏の福祉法人と連携しながら障がい者を対象とした地域・農業体験の受け入れを構想しています。障がい者の中には自然豊かな静かな地方で暮らしやすい方もおられるので、移住、定住支援なども合わせて検討されています。