19日、認定NPO法人 脳脊髄液減少症患者・家族支援協会 中井宏代表理事・松本氏や社労士の方々【中川洋子さん(岡山市)・白石さん(安城市)中辻さん(神戸市)・長野さん(熊本市)】との勉強会が参議院議員会館で開催。厚労省の年金局の方も同席。障害年金の課題と改善について、意見交換。
社労士の方々とは2014年10月から障害者年金に課題と制度改正についてお聞きしています。
【障害年金の3条件】
1.初診日(病気やけがで初めて病院に行った日を証明できる) 2.保険料納付(一定額以上納めている) 3.障害状態(主治医の診断書を中心に判断される)
【障害年金の現状】
- 病気やけがで生活の支障のある人を支える制度で受給者は全国で約190万人。
- 障害年金の認知度の低さ・申請書類の多さと煩雑さ
- 障害認定基準と地域格差
- 初診日(初めて病院に行った日)証明のむつかしさ(昨年の制度改正で第3者の証明が参考資料となる事が明示された)
- 脳脊髄液減少症のケースでの場合
肢体不自由の診断事例集の改善とその他障がいの診断書事例集の作成、日常生活全般を見て判断を。
【今後の課題・対策】
- 国民への周知徹底
- 審査地域格差の是正
- 医師への理解など。
【本日特に課題として認識した点:末期がん患者が働いている事で障害年金をもらえない】
診断書の一般区分状態でア、イ、ウ、エ、オの5段階で○をつける。アやイだと障害年金はもらえない。ウ・エ・オだともらえる。
イ、 軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが歩行、軽労働や座業はできるもの。 例えば、軽い家事、事務など。
ウ、歩行や身のまわりのことはできるが、時に少し介助が必要なこともあり、軽労働はできないが、日中の50%以上は起居しているもの。
*軽労働はできないとの判断で、末期がん患者や重い内部疾患の方々が働いている事で障害年金を受けられない現状について、強い問題提起と矛盾を指摘されました。
勉強会で学んだ事を今後障害年金の課題解決へ、取組んでまいります。
【脳脊髄液減少症】
脳脊髄液減少症は交通事故などで体に強い衝撃を受け、脳脊髄液が漏れ出すことで、頭痛や倦怠感、運動障害など多様な症状が現れる疾患。