公明党障がい者福祉委員会(高木美智代委員長=衆院議員)は9日、衆院第2議員会
館で会合を開き、石川准静岡県立大学教授から、誰でも必要とする情報に簡単にたど
り着け、活用できる「情報アクセシビリティ」の実現に向けた課題についての講演を
伺いました。

石川教授は、16歳で全盲になり、東大へ進学。昨年国連本部の障害者権利委員会の委
員に当選。日本人の当選は初めて。(下記プロフィール参照)

席上、石川教授は日本で障がい者福祉の充実が進む一方、情報アクセシビリティの視
点が不足している点を指摘。米国や欧州連合(EU)の先進事例などを紹介しながら
「日本でも政策を推進するための根拠となる法整備が必要だ」と訴えました。

今後、さらに障がい者福祉委員会として、法整備に向けて研鑽を深め、検討してまい
ります。

【石川准氏(いしかわ・じゅん)プロフィール】
 1956年富山県魚津市出身。16歳でb全盲になり、点字受験で初の東大合格者
となる。83〜84年、米ニューヨーク州立大院博士課程に留学。97年4月から静
岡県立大国際関係学部教授を務め、2009年には視覚障害者の文化向上に努めた人
に贈られる「本間一夫文化賞」を受賞。東京大先端科学技術研究センターの特任教授
も兼任。専門は社会学。