公明党てんかん対策推進プロジェクトチーム(PT、座長=山本博司参院議員)は14日、参院議員会館で会合を開き、日本てんかん学会の大澤眞木子理事長、日本医科大学武蔵小杉病院(てんかん診療拠点機関)脳外科神経外科講師・医長の太組一朗氏が講演しました。
大澤理事長は、てんかんについて「乳幼児期と老年期で発症しやすく、生涯を通し発症する割合は約3%。ありふれた病気だ」と強調。
医師の間でも正しい知識が共有されていないとし、医療や介護の現場、学校での教育充実のほか、医療に関する研究の促進や診療拠点病院の設置拡大などの必要性を指摘しました。
【てんかんとは】
てんかんは大脳の病気です。脳の神経が一時的に過剰に活動し、それが発作(意識障害・昏睡・けいれんなど)となってあらわれる病気です。
出産時の傷や交通事故によるものなどいろいろな原因がありますが多くの場合はよくわかりません。わが国では100万人の人々がてんかんに悩んでいます。いろいろな発作がありますが、命を失うことなどは、めったにありません。今では、薬によって8割の人は発作もとまり、ふつうの人とかわらない生活をしています。
【日本てんかん学会】
日本てんかん学会は、1967年にてんかん学並びにこれと関連する学術の進歩 向上を図ることを目的として、医師を中心として設立された学術団体です。
てんかん学 を通じて日本の医学会への貢献を行っています。会員数は2016年現在で2830人。小児科医1229人、精神科508人、神経内科506人、脳神経外科474人、基礎・その他107人。 てんかん専門医は539人(2015年12月現在)。