7日、目黒区内にある「はなちゃんカフェ」を地元いいじま和代区議と訪問。「はなちゃんカフェ」は日本で初めて開設された化学物質過敏症の人々が集う憩いの場です。
伊藤ご夫妻から化学物質過敏症の現状や要望など伺いました。
伊藤さんは、自宅のフローリングのフロアマニキュア剥離作業が原因で、強度の化学物質過敏症になり、退職。作業中に多量の化学物質に被曝したのが原因です。その際、自宅で飼っていた猫も、血を吐いたそうです。この猫の名前に由来して、集いの場は、「はなちゃんカフェ」と名付けられています。
「合成洗剤、柔軟剤、化粧品、歯磨き粉、整髪料、芳香剤、シャンプー、殺虫剤など日用品のほとんどのものが使えず、新聞や本も読めなくなる、家族にも近寄れない、自宅にも居られない、仕事が出来ない、家事が出来ない、学校に行かれない・・・・」
「臭覚過敏、光過敏、聴覚過敏、皮膚過敏、添加物過敏など五感が全て過敏になり、ごく普通に当たり前に出来ていたことが次々に出来なくなります。更に電磁波にも過敏になると、電子レンジ、パソコン、携帯電話、電気釜、ドライヤー、電動歯ブラシ、掃除機など、電気製品が使えなくなります。」
「“見えない障害”の為、病気のつらさがわかってもらえず、 配慮を頼めないことで外出に消極的になっている患者も多く、世間の人がその存在を知らない要因になっています。この病気のことを、家族や友達、一番理解してもらいたい人に全く解ってもらえない。これほどつらく悲しいことはありません。」
化学物質過敏症を発症するとどんなに大変か?伊藤さんの体験やカフェに来られる方々の事例を聞き実感しました。
伊藤さんは、同じ病気を抱えている方々に少しでも安心して居られる場所を作れればと思い、「はなちゃんカフェ」を設置され取組まれる姿に大変感銘を受けました。
外出の際は必ずヘルプマークと電磁波過敏症のバッジをバッグに付けて出かけられる伊藤さん。「全国から相談に来られる方々と一緒に前を向いて出来ることをひとつひとつ乗り越えて行ければと考えています。」と。
また「もっと化学物質過敏症や電磁波過敏症の事を知ってほしい。」との声に行政・政治の果たすべき役割は大きいと感じました。今後さらに研鑽し、要望実現に取組んでまいります。
(はなちゃんカフェのホームページ)
http://hanachancafe.com/index.html
【化学物質過敏症とは】
化学物質過敏症(かがくぶっしつかびんしょう)は、非常に微量の薬物や化学物質(主に揮発性有機化合物)の曝露によって健康被害が引き起こされるとする疾病概念。
人体の薬物や化学物質に対する許容量を一定以上超えると引き起こされるとされており、個人差が大きいといわれます。また化学物質過敏症患者の約80%は、電磁波過敏症を併発するとも言われています。