29日早朝から愛媛県松山市を出発し、豪雨被害の被災地宇和島市の吉田町へ。地元3人の宇和島市議(松本孔、我妻正三、畠山博文)と木村誉県議が同行。
宇和島市吉田町は「愛媛ミカン発祥の地」とされる全国有数の産地です。被害のあった愛媛県農林水産研究所 果樹研究センター「みかん研究所」へ。加美豊所長らからみかん研究所の経緯・役割、被害実態と今後など伺い、被災場所を案内いただきました。
「みかん研究所」は愛媛県の温州みかんをはじめとした柑橘類の育種・栽培研究機能を強化し、市場性の高い新品種や新しい栽培技術を開発することにより、愛媛県の柑橘三行全体に 「元気を興す」中核施設となることを目的に平成19年改組・開設。紅マドンナ、甘平など新品種を開発。現在愛媛のかんきつは、34の種類があります。
今回の豪雨により、傾斜地の土砂流入ほ場では、樹の流失により栽培試験が困難に。さらに土砂堆積によりハウス倒壊(2棟全壊)や樹の損失が見られ栽培試験が困難な状況にあります。何れのほ場も既に落葉・枝枯れが見られ、このまま高温・少雨の状態が続き河川が涸れるような事態になれば、深刻な樹体被害が懸念されます。
来年4月に発表する新品種の苗等は守れましたが、試験研究業務に支障がでており、復旧に向けて、県を中心とした支援策が必要となります。国としても応援してまいります。