29日早朝から愛媛県松山市を出発し、豪雨被害の被災地宇和島市の吉田町へ。地元3人の宇和島市議(松本孔、我妻正三、畠山博文)と木村誉県議が同行。

JAえひめ南の黒田組合長、濱本共選長から被害状況や復興への要望を伺いました。

県内有数のミカン産地、宇和島市吉田町。愛媛ミカン発祥の地として知られ、200年以上の歴史があります。
傾斜地の園地が多く、土砂崩れで流され、大きな被害を受けた。被害の大きかったJAえひめ南管内、吉田町の玉津地区では、国交省の調査で700か所近い土砂崩れが確認されました。同じく吉田町の喜佐方では大きな山崩れでミカン園の跡形もなくなった園地もあります。果樹園地約2千ヘクタールのうち約1割で農地崩壊の甚大な被害が見込まれるとするが、全容把握には至っていません。
 「農道も崩れて入れず、どこまで被害を受けているのか分からない」というのが実態。スプリンクラー施設も破損し、残ったミカン園も冠水、農薬散布ができず、収穫は期待できない園が多くある。」との事。
そんな中、「自力で道を創り、スプリンクラーやモノレールを直し、早稲の出荷に頑張る農家の人たちや農薬散布もドローンを活用し、挑戦されています。
近年はかんきつの価格が安定し、20~30代の後継者30~40人が地元に戻ってきていました。意欲的に改植もしてくれた若い就農者が意欲を持ち続けられるよう支援を求められました。」

要望の1つは選果場が早期に稼動できる環境整備です。農家の方々が必死の思いで取組んでいる早稲の出荷が始まる頃(9月10日頃)には選果場が万全の体制で迎えられかどうか。国・県の財政的支援、技術的支援が求められています。
2つは、立間支所が現在断水で、電気なし(配電盤がやられている)浄化槽なしの状態。支所としての機能が早く発揮できるような支援をしていただきたい。

柑橘産地の再興へ、全力で支援してまいります。

選果場にて

黒田組合長から要望を伺う

支所の要望を伺う

選果場2