国内最大のアコヤガイ真珠生産地、愛媛県の宇和海沿岸の宇和島市と愛南町で、養殖中のアコヤガイが大量死している件で29日、愛媛県の現地を視察。
笹岡県代表、木村幹事長の両県議、宇和島市の2人の市議(松本、畠山)、愛南町の坂口町議が同行。
稚貝を中心に被害が広がっており、真珠生産への影響が懸念されています。
8月初旬ごろから被害が出始めた。ほとんどの養殖業者で、養殖中の貝の半数が死に、多いところでは8~9割が被害に遭っているといます。
宇和海では、人工交配で生まれた稚貝を母貝養殖業者が購入し、養殖して母貝に育てた後、真珠養殖業者に販売しています。
最初の視察は愛南町内海、ゆたい地域。
愛南漁協真珠養殖協議会 浅野会長、内海真珠養殖協議会 仲川副会長、愛南漁協 内海支所 前田支所長らから現状と課題、要望を伺いました。
愛南町の生産業者は99人で「約7割から9割が死に、稚貝が特に被害が多い」との悲痛な声。まだ原因がわからず、大きな不安を抱えています。また同じような被害がいつ起こるかもしれない不安。また当面の減産に繋がり、廃業に追い込まれるのではとの不安。平均年齢が65歳以上と高齢で、後継者問題も深刻です。
(下記要望内容)
1. 稚貝、母貝死亡の原因究明とその対策
2. 県水産研究センターでの秋蔡採苗実施と生産稚貝の無償提供
3. 種苗生産漁協が稚貝を生産するための必要な餌料プランクトンの供給
4. 種苗生産漁協に対する稚貝生産経費の支援及び設備整備に対する支援
(愛南町では空調設備などが必要)
5. 真珠貝・真珠養殖業者の経営安定を図るための運転資金の支援等など。
悲痛な声など現場の実状を伺い、深刻さを痛感。支援策を国。県・市町の連携で進めてまいります。