15日夕方、鳥取県江府町にある江府町国民健康保険江府診療所 所長 武地幹夫先生、本高善久事務長そして白石祐治江府町長から地域医療の課題・要望を伺いました。
公明党から前原茂米子市議・田口俊介境港市議が同席。

江府診療所はJR江府駅の隣に立つ「江府町総合健康福祉センター」内にあります。センター内には町役場の福祉保健課、地域包括支援センター、福祉事務所が同居しており、
町の保健・医療・福祉が連携して住民の命を守る体制が整えられている。武地先生が時間をかけて町に働きかけ、協力を得ながらこの連携体制を作り上げてきました。

人口2,853人の江府町は約45%が65歳以上という少子・高齢化・過疎が進む中山間地。中国地方最高峰・大山の南嶺に位置し、冬は深い雪に閉ざされる集落も。そんな山奥の暮らしや老老介護の理由から通院できない高齢者は多い。「老いを敬い支える医療へ」を掲げ、見守り外来など地域住民に寄り添う地域医療を続ける先生の信頼は絶大です。

武地先生は江府診療所に赴任して22年。地域医療に多大な貢献をし、平成30年度読売新聞社主催の「医療功労賞」全国68人のうちの一人として受賞。
40ある集落を一つ一つ巡り、集落ごとの暮らしにあった健康づくりを住民と一緒に考えておられます。

先生が特に力を入れているのが、次世代従事者育成で、2019年4月には廃校となった校舎を医療人材育成施設「俣野ふれ愛学舎」を立ち上げました。
この施設に診療所を設置し医学部生が合宿して地域医療を学ぶ施設であり、地域住民との交流の場を設けました。

さらには、日野郡内(日南町・日野町・江府町の3町からなる人口1万人の人口)の医療機関の連携も視野に入れながら、さらなる地域医療を模索されています。

約1時間30分の懇談があっという間に過ぎ、大変感銘を受けました。全国の地域医療の課題が集約されており、今後の施策に活かしてまいります。ありがとうございました。