9日午後、一般社団法人 日本摂食障害協会 鈴木真理理事長(政策研究大学院大学 保健管理センター教授)、一般社団法人 愛媛県摂食障害支援機構 鈴木こころ理事長らが政策要望で国会に来訪。公明党石田政調会長らと共に摂食障害の現状・課題等伺いました。
摂食障害は拒食症や過食症などの総称で、食べることに支障をきたす疾患です。放っておくと心も体も病んでしまい、命にかかわるほどの影響を及ぼします。
【摂食障害の問題】
- ストレスを抱えた若年女性が挫折体験を契機にやせに逃避し、拒食症や過食症発症のすそ野を広げている
- 摂食障害患者の未治療、治療中断は多いので、潜在的患者が多い可能性あり
- 拒食症は精神疾患で最も死亡率が高い
- 摂食障害は慢性化しやすく、就労で困難を抱える
- 摂食障害の治療環境は欧米に比べても貧しい
- 2014年度から摂食障害治療センター設置運営事業が開始されたが、治療支援センターは4県にとどまっている。
- 摂食障害の家族は統合失調症の家族よりケア負担感が大きく、精神状態も悪い。家族会は43あるが、運営や情報入手に困難。
また故郷愛媛県から来られた一般社団法人 愛媛県摂食障害支援機構 鈴木こころ理事長等から摂食障害の回復を目指す自助グループ「リボン会」の支援や摂食障害の理解を進めるため「マゼンタリボン運動」等を伺いました。
治療、就労、生活支援、啓発など様々な課題・要望を伺い、今後党としてもしっかり取り組んでまいります。
【摂食障害とは】
摂食障害は、食行動を中心にさまざまな問題が生じる病気です。単なる食欲や食行動の異常ではなく、体重に対する過剰なこだわりや、 自己評価への体重・体形の過剰な影響など、心理的要因が根底に存在していることが特徴です。摂食障害のなかには、短時間のうちに大量に食事摂取を行う「神経性過食症」や、自分自身の体型に対して歪んだ認識をもつ「神経性食欲不振症」が含まれます。