私が座長を務める公明党脳脊髄液減少症対策プロジェクトチーム(PT)は19日参議院議員会館において、会合を開催。
体への強い衝撃などで髄液が漏れ、頭痛やめまい等の症状が現れる脳脊髄液減少症の新たな診療指針をまもとめた厚生労働省研究班の嘉山孝正代表(山形大学医学部参与)の講演を伺い、意見交換致しました。
嘉山代表は、従来は診断が難しかった小さな髄液の漏れを見極めるための研究により、磁気共鳴画像装置(MRI)を使った診断基準を設定でき、従来よりも診断の精度を上げられるようになったことを説明。「過重診断・治療や見逃しが防げる」と語りました。
会合には厚労省の担当者も出席。公明党の推進で2016年から保険が適用された「ブラッドパッチ療法」について、新たな指針に下づく診断により実施された場合も、従来と変わらず保険適用になる事を説明しました。
会合には、広島福山市から脳外科医の守山英二先生(福山医療センター診療部長)や認定NPO脳脊髄液減少症患者・家族支援協会(中井宏代表理事)なども出席。
【脳脊髄液減少症とは】
脳脊髄液減少症は、交通事故やスポーツ外傷などで体への強い衝撃などで脳や脊髄を覆う硬膜に穴が開き、髄液が漏れて頭痛や倦怠感などの症状が現れる病気です。2016年4月から、一定の診断基準を満たす場合に「ブラッドパッチ療法」が保険適用されています。