17日午前、松山市内にある一般社団法人 愛媛県摂食障害支援機構 就労継続支援B型事業所「オフィスパートナー湊町ブランチ」を地元太田幸伸市議と訪問。鈴木こころ理事長、佐野透事務局長、 福岡晋也理事、井原司顧問から摂食障害の現状と要望を伺いました。
摂食障害の国内患者数は約20万人超に上ると言われています。石田政調会長が予算委員会でもこの問題を取り上げ、本日の公明新聞でも掲載されています。誤解や偏見が根強く、正しい理解が進まない状況改善へ、啓発周知の推進が大事です。
事業所では、同じ病状に苦しむ女性たちが通い、アクセサリの製作やパソコン、事務作業などに携わっています。鈴木理事長は、活動のシンボルマークの「マゼンタリボン」を考案。ドイツの詩人ゲーテがマゼンタ(赤紫)を「見えざる色」と評したことにちなみ、リボンには摂食障害の奥にある当事者が訴えたい「見えざる本質」という意味を込めたそうです。
鈴木さんも拒食と過食に苦しんだ当事者として「医療や福祉関係者だけでなく、早期の関わりや回復に重要な役割のある学校や企業、行政、そして地域の人たちにも摂食障害のことを知ってもらいたい」と力を込めて話されます。孤立深める本人や家族支援に今後全力で支援してまいります。
【摂食障害とは】
摂食障害は、食行動を中心にさまざまな問題が生じる病気です。単なる食欲や食行動の異常ではなく、体重に対する過剰なこだわりや、 自己評価への体重・体形の過剰な影響など、心理的要因が根底に存在していることが特徴です。摂食障害のなかには、短時間のうちに大量に食事摂取を行う「神経性過食症」や、自分自身の体型に対して歪んだ認識をもつ「神経性食欲不振症」が含まれます。