2日の参議院総務委員会で高市大臣等に質問。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、テレワークや遠隔教育、オンライン診療の推進が重要と訴え、高速・大容量のデータ通信が利点の次世代通信規格「5G」の活用に不可欠な光ファイバー回線網の整備加速を求めました。

光回線が未整備の地域に約70万世帯が暮らしている現状を踏まえ「特に離島や山間部に特段の支援を」と促した。高市大臣は今年度第2次補正予算案に約502億円計上したとして「全ての地域で整備を進められる環境をつくる」と答弁しました。

負担割合についても離島の場合、国が2/3今回の補助事業を使い、残りの1/3の地方負担分を地方創生臨時交付金や補正予算債も活用できるので、地方自治体の負担はなくなる利点があります。まだ未整備の全ての地域でこの制度を活用していただきたいと思います。

【委員会議事録】

○山本博司君
 それでは、最後に大臣に伺いたいと思います。この新型コロナ感染症の拡大防止に向けた取組におきまして、テレワーク以外にも、遠隔の教育とか、またオンライン診療、こうした通信インフラを活用した取組というのも実施をされているわけでございます。

こうした緊急事態宣言が解除された後に第二波、第三波、この到来も想定されている中に、引き続きこうしたオンラインの活用というのは継続していく必要があると思います。

特に、5Gの活用が働き方の改革を更に推し進める原動力になっていくと思います。本年は、5Gの商用サービスについても本格的な展開を迎えて、様々なサービスが準備されております。こうした5Gの活用には、光ファイバーなどのICTのインフラの環境の整備、不可欠でございます。特に離島や山間部など、光ファイバーの整備されていない地域におきましては特段の支援を講ずることが重要でございます。

総務省におきましては、第一次補正予算におきまして三十・三億円、さらに第二次補正予算では五百一・六億円の予算で光ファイバーの整備を強力に支援することになっております。こうした通信インフラの整備、更に加速すべきと考えますけれども、大臣の認識を最後に伺いたいと思います。

○国務大臣(高市早苗君)
 総務省では、既にお認めいただいた令和二年度第一次補正予算におきまして、学校がある地域を含む光ファイバーの整備予算を措置いたしました。これから御審議をいただくのですが、令和二年度第二次補正予算案におきましては、その他の地域も含めて地域の光ファイバー整備というものを加速して、当初の全国整備目標を二年前倒しで達成するべく、五百一・六億円を計上しております。

この国会で御審議いただいて予算案をお認めいただいた暁には、この未整備の地域が残る市町村の皆様におかれましては、光ファイバー整備の補助事業に加えて地方創生臨時交付金や補正予算債なども御活用いただいて、御要望いただいた全ての地域で整備を進めていただける環境をしっかりとつくってまいりたいと存じます。

○山本博司君
 是非ともよろしくお願いしたいと思います。
 私も今、公明党の離島や過疎地の対策のPTの座長もしておりますけれども、未整備の世帯、七十万世帯と言われておりますけれども、過疎や離島が中心でもございます。是非とも、この整備を含めて、政府がリードしながらこの光ファイバーの整備を進めていただきたいと思います。
 以上で質問を終わります。ありがとうございました。