NPO法人インフォメーションギャップバスター 伊藤芳浩理事長と弁護士の藤木和子さんが国会事務所へ。「電話リレーサービス」の法整備成立の御礼で来訪されました。(17日)

伊藤理事長とは2017年初めてお会いしました。聴覚障がい当事者として、2011年NPO法人を立ち上げ、「誰もが等しくサービスを受けることができる社会」を目指し「電話リレーサービス」を広める活動に取り組んでおられ、活動状況と要望を伺いました。私自身も2012年以来「電話リレーサービス」の必要性を痛感し、国会で質問(総務委員会)した事もよくご存じでした。

そして2017年7月には総務省へ共に出向き、伊藤理事長ら聴覚障がいの方々と共に「電話リレーサービスの設置義務化を求める請願書」8096人の署名簿を持って、当時の金子政務官に要望した経緯がありました。

3年後の本年の通常国会で法律が成立。6月の総務委員会での審議で、電話リレーサービスの質問に立った時にも、伊藤理事長と共に総務省に署名簿を持参し、要望活動を行った事など触れさせていただきました。長年待ち望んでこられた伊藤理事長ら多くの皆様が成立を喜ばれておられる事に大変感慨深いものがあります。

法案成立後、社会全体に周知・啓発の必要性や通訳オペレーターの養成などまだまだ課題もあります。これを機に共生社会の理念が我が国に深く浸透するよう願ってやみません。藤木弁護士とは、障がい者当事者への支援と共に障がい家族の役割・支援など幅広いテーマで懇談。大変有意義なひと時でした。
貴重な時間、大変にありがとうございました。

【伊藤 芳浩氏プロフィール】

1970年岐阜県生まれ。名古屋大学理学部卒業後、日立製作所にて、基本ソフトウェア系の開発を経験後、新規事業立上げに関わり、現時点は、Webマーケティング・プロモーションを担当。

自分自身、聴覚障害者であり、当事者としての経験を踏まえて、情報格差解消のためのNPOインフォメーションギャップバスターを2011年に設立し、横浜国立大学などで「情報格差問題」「情報リテラシー」関連のセミナーを多数実施。「ダイバーシティ」「エンパワーメント」「合理的配慮」などのテーマでも講演。