原爆を投下されて75年となる広島原爆の日。広島市中区の平和記念公園で犠牲者を追悼する式典に参列しました。(6日)
8時から「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(平和記念式典)」へ。今回は、新型コロナ感染防止対策で規模を縮小。一般席はなく、約805席で1/10に、開式後、松井一実市長と遺族代表2人が、この1年間に死亡が確認された4943人の名前を書き加えた原爆死没者名簿を、原爆慰霊碑に納めました。
名簿は2冊増えて119冊、計32万4129人分。被爆者健康手帳を持つ人は今年3月末時点で全国に13万6682人で、平均年齢は83歳を超えています。
式典には、被爆者や遺族、安倍総理、赤羽国交大臣、83カ国と欧州連合(EU)の代表が参列。公明党から山口那津男代表・斉藤鉄夫幹事長・谷あい正明参議院議員、広島県議・市議らと共に出席。哀悼の祈りを捧げました。
原爆投下時刻の午前8時15分には「平和の鐘」が打ち鳴らされ、参加者全員が黙とうをささげました。
松井一実市長は平和宣言で、日本政府に「世界中の人々が被爆地ヒロシマの心に共感し『連帯』するよう訴えていただきたい」と要請し、核兵器禁止条約の批准を求めました。
こども代表の矢野南小6年大森駿佑君(安芸区)と安北小6年長倉菜摘さん(安佐南区)が「平和への誓い」を読み上げました。その訴えに胸が熱くなり、涙が出そうになりました。
会場のモニターでは、参列を断念した国連のグテレス事務総長たちのメッセージを放映。
式典を締めくくる「ひろしま平和の歌」では、高校生4人で。初めて被爆ピアノを伴奏に使われ、印象に残る式典となりました。