私が大変尊敬している日本アイ・ビー・エム(株)フェローの浅川智恵子さん等が厚労副大臣室に来訪されました。(17日)

IBMの榎並友理子公共営業本部長、小坂哲也公共営業本部副本部長、高木啓伸東京基礎研究所シニア・マネージャーが同行。

浅川さんは14歳のとき、プールの事故で完全に視力を失ったが不屈の闘志で、様々な困難を乗り越え、世界最大のコンピューター企業の研究・技術者の最高職位「フェロー」に抜擢されました。20万人の従業員のうち、フェローは75名しかおらず、日本人の女性では初めて。江崎玲於奈ノーベル賞受賞者もフェローメンバー。来年の4月には日本科学未来館の館長に就任予定です。(研究職も兼務されます)
「絶対にあきらめない。」との言葉が原点という浅川さん。「あきらめなければ、道はひらける」との浅川さんの言葉を成人式の若いメンバーにいつも贈っています。
久しぶりの再会で心躍りました。
浅川さんから今取り組んでいる「新しい生活様式のアクセシビリティ」(AIスーツケースコンソーシアム)について概要を伺いました。(下記新聞記事)
「アルプスアルパイン、オムロン、清水建設、日本IBM、三菱自動車の5社は2020年11月12日、「一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアム(Consortium for Advanced Assistive Mobility Platform:CAAMP)」を設立し、AI(人工知能)を活用して視覚障害者の自立移動を支援する統合ソリューション「AIスーツケース」の社会実装を目指した実証実験を開始すると発表。
 CAAMP設立のきっかけとなったのは、IBMフェローで視覚障害者でもある浅川智恵子氏が米国のカーネギーメロン大学(CMU)で行っていた視覚障害者のためのスーツケース型誘導ロボット「CaBot」の研究になる。今後はCMUをはじめとした各大学や関連する視覚障害者支援団体と協力して新しいアクセシビリティー技術の開発も進めるという。」

https://news.yahoo.co.jp/articles/0699db4752e26ac90d5167cf2ad5dc5d440e07be

移動の自由どんな人でも。視覚障がいの人たちが自由に街歩きを助ける新しいアクセシビリティ技術に挑戦しています。「誰一人取り残さない」
3年間で形にしたいと情熱をもって語られる姿に大変感銘しました。
私も全力で応援してまいります。
【浅川智恵子氏(あさかわ・ちえこ)】

https://digitalcast.jp/v/23639/

 大阪府出身。IBMフェロー。米国T.J.ワトソン研究所所属。カーネギーメロン大学特別功労教授を兼務。これまで30年以上にわたりアクセシビリティ技術の研究開発に携わってきた。
中学生の時に失明。1985年日本IBM入社後、点字のデジタル化システムを開発し、現在のインターネット点字図書館の前身を築いた。1997年に初の実用的な視覚障がい者向け音声ブラウザ「ホームページ・リーダー」を開発し、世界の視覚障がい者の情報アクセス手段を格段に向上させるきっかけとなった。2009年IBMフェロー。13年紫綬褒章受章、
19年米発明家殿堂入り。
14年米国赴任。米カーネギーメロン大学特別功労教授を兼務。AIの技術を応用することで視覚障がい者の自由な移動を可能にする「実世界アクセシビリティ技術」の研究開発に取り組んでいる。開発をした視覚障害者のためのナビゲーションシステムは東京のショッピングモールやピッツバーグ国際空港において実用化されている。現在は「AIスーツケース」と呼ばれる視覚障がい者のためのナビゲーションロボットの研究開発に従事し、視覚障がい者が楽しみながら街歩きできる技術の実現を目指している。
21年4月に日本科学未来館の館長に就任予定。工学博士。