参議院予算委員会の集中審議が8日終日開催されました。公明党から若松謙維議員、伊藤たかえ議員が登壇。

伊藤議員から「切実なヤングケアラーの現状について訴えがあり、対策などで」質問、答弁に立ちました。

「ヤングケアラーとは法令上の定義はないが、一般に、本来大人が担うとされている家事や家族の世話などを日常的に行っている児童を指すものとされています。
年齢や成長の度合いに見合わない重い責任や負担を負うことで、本人の育ちや教育に影響があるといった課題はありますが、家庭内のデリケートな問題、本人や家族に支援が必要である自覚がないなどといった理由から、支援が必要であっても表面化しにくい構造となっています。」

「厚労省はヤングケアラーの実態調査や早期発見・支援に活用するためのアセスメントシート等の作成を行い、令和2年度は、文部科学省と連携し、教育現場を含めた地方自治体、子ども本人を対象とした調査を実施中です。」

「ヤングケアラーを早期に発見し支援を行うためには、福祉、介護、医療、教育等といった様々な分野が連携することが重要です。そこで、関係機関の連携をより一層推進し、ヤングケアラーの支援につなげる方策について検討を進めるため、今月中にも、私と丹羽文部科学副大臣を共同議長とするプロジェクトチームを立ち上げたいと考えています。現場の声もよくお聞きしながら、関係省庁が連携して、しっかりと取り組んでまいります。」と答弁しました。

また菅総理からも「これらの背景には、親の介護、障害、貧困など様々な要因が絡み合っていると承知しており、こうした複合的な要因に適切に対応できるよう、省庁横断のチームにおいて、当事者に寄りそった支援につながるようしっかり取り組んでまいりたい。」と力強い答弁がありました。