NPO法人 インフォメーションギャップバスターの伊藤芳浩理事長と家族プロジェクト担当理事の藤木和子氏が17日厚労省に来訪。
政府のヤングケアラーのPT立ち上げにあたり、大きな期待を抱くと共に支援策への要望書を持参されました。

伊藤理事長らとは、昨年12月にも厚労副大臣室で電話リレーサービスなど聴覚障がい支援で来訪されています。
藤木和子氏は「聞こえないきょうだいを持つSODAソーダの会」の代表もされています。活動の様子なども伺い、下記要望をお聞きしました。

【要望内容】

1.「ヤングケアラー」がひとりも取り残されることのない支援につながる事を要望されています。特にヤングケアラー支援が語られる際に、「きょうだい」や「聴覚障がいがある家族のいる子どもたち」が忘れがちですが、他の障がい者・病気を含めまして、谷間のない支援を要望します。

2.ヤングケアラー当事者(成人した経験者を含む)、団体との連携、そして当事者や団体によるピアサポート・セルプヘルプを含めた支援活動の公的事業化を要望いたします。

3.支援の入口として、学校、地域、自治体、社協等でヤングケアラーを発見しやすい体制作り、また適切な相談に結び付けやすい体制作りを要望致します。

【提案】

1. 支援策をおまとめになる際には、多様な当事者、支援団体、有識者のヒアリングをお願いいたします。
2. オンライン等を活用して、個々のヤングケアラーが自己のニーズにマッチした適切な相談先、ロールモデルに結びつくための支援及び受け皿となるヤングケアラー支援者の養成をお願いします。
3. 政府広報や研修事業などを介して、国民、特にヤングケアラー当事者への情報提供と相談へのエンパワーメント、周囲の大人への啓発、そして、専門家である療育・教育、福祉、医療関係者の理解を推進してくださいますようお願いいたします。