日本脳脊髄液漏出症学会(中川理事長)、NPO法人 脳脊髄液減少症患者・家族支援協会(中井代表理事)の方々が厚労省副大臣室に来訪。(15日)公明党脳脊髄液減少症対策PT座長の三浦信祐参議院議員、医師の秋野公造参議院議員が同席。
保険適用となった脳脊髄液漏出症(減少症)の治療法である「硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ療法)」の診療報酬引き上げについての要望です。(下記内容)
800点の報酬点数が低い為、臨床医の立場として、X線透視下に安全な治療を行う場合実質赤字となっていることで、今後の安全を担保した治療を続けれない状況など伺いました。
診療報酬があげると患者に負担を強いる事もあり、患者会の協力の下、昨年から3度「ブラッドパッチ診療報酬についてのシンポジウム」も開催されておられます。
(日本脳脊髄液漏出症学会参加メンバー)
- 中川紀充理事長(明舞中央病院 副院長)、石川慎一常務理事(姫路赤十字病院 ペインクリニック部長)、高橋浩一常務理事(山王病院脳神経外科部長)、光藤尚常務理事(埼玉医科大学病院 脳神経内科助教授)
(NPO法人 脳脊髄液減少症患者・家族支援協会)
- 中井宏代表理事、松本英信副理事長。
【要望内容】
- J007-2「硬膜外自家血注入」800点は硬膜穿刺後頭痛の治療として残していただき、新設として脳脊髄液漏出症の治療として「X線透視下硬膜外自家血注入」4000点を加えていただきたい。
- J007-2「硬膜外自家血注入」について、算定の要件には、「起立性頭痛を有する患者に係るもの」とありますが、AMED研究班(嘉山班)等の検討結果も踏まえ、本疾患患者の10%以下程度であるとされる起立性頭痛が不明瞭な症例について含むようご検討下さい。
私も公明党の第3代目のPT座長として、脳脊髄液漏出症(減少症)に候補の時代から14年間真正面から取り組んでまいりました。平成28年4月から保険と起用となった「硬膜外自家血注入」(ブラッドパッチ療法)について、有効性・安全性等に関するデータも踏まえながら専門家のご意見をよくお聞きしながら、中央社会保険医療協議会で議論となります。来年度の診療報酬めざし、しっかり注視してまいります。
【脳脊髄液漏出症(減少症(とは】
脳脊髄液漏出症(減少症)は、交通事故やスポーツ外傷などで体への強い衝撃などで脳や脊髄を覆う硬膜に穴が開き、髄液が漏れて頭痛や倦怠感などの症状が現れる病気です。2016年4月から、一定の診断基準を満たす場合に「ブラッドパッチ療法」が保険適用されています。
http://csf-japan.org/japanese/index.html