18日午後、高知県安芸市内の「こうち絆ファーム」を訪問。北村浩彦代表理事・藤崎氏と懇談。

「こうち絆ファーム」は安芸市にて『当事者の自立を目指す』を目標に活動している農業福祉連携事業を行っている多機能事業所です。
行政及び関係団体と連携し、最低賃金で働けない全ての人や、生き辛さを感じる人たちをサポートし、B型事業から一般就労を目標に農業を行っています。

2021年7月に訪問し、高知県安芸地域に広がる「農福連携ケアシステム」を視察し、大変感銘を受けました。

農福連携の始まりは平成26年5月自殺予防から始まりました。平成29年農福連携検討会を開催。(安芸市農林課、福祉事務所、JA高知県安芸地区、安芸農業振興センター、安芸福祉保健所)平成30年安芸市農福連携研究会を設立し、農福連携を進める施策を推進。令和2年4月一般社団法人「こうち絆ファーム」多機能型事業所「TEAMあき」を開所。(北村浩彦代表理事)

地域の障がい者やひきこもりの人・触法者などを対象に農業分野での就労を支援。農作業全般を学び農家への一般就労を目指す「就労移行支援(6名)」と袋詰めや収穫などの「就労継続支援B型(14名)」の福祉サービスを提供。15件の農家からナスを集めて袋詰め。農閑期はオクラの収穫と袋詰め。9月からハウス栽培。
令和3年7月現在、障がい者や生活困窮者約85名を支えている受け入れ農家は31か所に拡大しています。

スタッフ数も昨年9名から19名に拡大。利用者も54名に。新たなビニールハウスも半分補助(次世代型ハウス整備事業等)が出て、8月に完成予定です。さらにいの町にも来年5月に同様の支援を進める準備をしています。この1年間大きく事業が拡大されており、嬉しくなりました。

先進的な農福連携の安芸モデルがさらに全国にひろがっていくよう支援を進めてまいります。

### 【農福連携】
農福連携は、地域における障がい者等の就労や生きがいの場となるだけでなく、高齢化等による担い手不足といった問題を抱える農家、関連機関等にとっても、担い手の確保や地域農業の維持、さらには地域活性化につながる取組みです。安芸地区管内でも新たな雇用・作業委託を行う農家や集出荷場が増えるなど、農福連携の輪が着実に広がっています。