5日大洲市で開催された松山自動車道4車線化着工式でご一緒した二宮大洲市長から「大洲市の自然と文化財を組み合わせたまちづくり・観光の取組み」についてお話があり、急遽終了後、現場を視察をする事にしました。桝田和美市議会議長も同行。

国際的な認証団体から「世界の持続可能な観光地100選」に昨年初めて選ばれた愛媛県大洲市が、文化・伝統保存部門で最終の6地区に決まり、ベルリンで3月に開かれるセレモニーに招かれることになったそうです。「100選」は、地域の持続可能な観光の取り組みを評価する国際認証団体「グリーン・デスティネーションズ」(オランダ)が毎年発表しており、セレモニーには市の申請を担った地元のDMO一般社団法人キタ・マネジメントが参加します。

 大洲市は「伊予の小京都」と呼ばれる歴史的な町並みで知られるが、人口減少による地域経済の停滞に苦しんでいた中、古民家の空き家をホテルなどに活用することで、にぎわいを取り戻す試みを進めています。

【大洲まちの駅「あさもや」】
まず最初に向かったのが、市内観光出発点の大洲まちの駅「あさもや」へ。ここに車・バス等を置いて、町の中を巡り歩いてもらうためのスタート&ゴールという位置づけから「まちの駅」と名づけられています。施設内には、観光案内所、食事処、トイレ、物販コーナー等があり、大洲観光の総合窓口です。

大洲まちの駅「あさもや」が位置する「肱南地区」は、大洲藩加藤家6万石の城下町として賑わい、今もなお「伊予の小京都」として昔の面影が随所に残るしっとりとした風情が味わえる場所です。江戸時代から明治にかけての古い建物が残る「おはなはん通り」や、観光施設である「おおず赤煉瓦館」、「思ひ出倉庫」、「臥龍山荘」、「盤泉荘」などが点在しており、すべてが徒歩圏内です。

【おはなはん通り】
江戸時代から明治にかけての古い建物が残る「おはなはん通り」。名前は昭和41年のNHK朝のテレビドラマ「おはなはん」のロケが行われたことから由来しています。
ここには、江戸時代の町割と家並等が忠実に残されており、当時の庶民の生活の一端を知ることができます。

【分散型ホテル「NIPPONIA HOTEL 大洲城下町」】
人口減少による地域経済の停滞に苦しんでいた中、古民家の空き家をホテルなどに活用することで、にぎわいを取り戻す試みを進めています。
観光地域づくり法人(DMO)の一般社団法人キタ・マネジメントは、まちづくりビークルとしての株式会社KITAを設置。歴史的建造物の改修・賃貸・管理に特化した事業を行うことで資金を調達しやすくし、古民家を改造し、分散型ホテルが増え拡大しています。

大変すばらしい取り組みで強く感銘を受けました。応援してまいります。