28日午後、NHK 報道局選挙プロジェクト チーフ・リードの杉田淳記者と花岡信太郎記者が国会事務所に来訪。
訪問目的は私が先日の総務委員会で「郵便投票の対象者拡大の法整備必要性について」質問した事を通じ、NHK「みんなの選挙」プロジェクトの取組みの説明、特に自治体へのアンケート結果の報告・意見交換です。
杉田氏は視覚障害者(1級)。1993年入局。政治部の記者として活躍されていたが、緑内障が進行。38歳の時、新しい職場、報道局選挙プロジェクトの部署に。
「みんなの選挙」プロジェクトを昨年立ち上げ、現在に至ります。
2月24日 NHK松山放送局の安達副局長と懇談。「みんなの選挙」についてお聞きし、宇都宮支局時代に、杉田記者と共に仕事をされたそうです。
NHK松山放送局 安達副局長と懇談(愛媛県松山市)
愛媛県松山市内のNHK松山局をNPO法人輝「HIKARI」の金子訓隆代表理事と訪問。(24日) 安達宜正副局長と「障がい者の選挙参加、コンテンツ、予算等」で意見交換。
「障害があるため、投票に行きたくてもいけない」そんな状況を変えるため、去年から始まった「みんなの選挙」プロジェクト。
【「みんなの選挙」プロジェクトとは】
・障がいなどのために投票に行けなかった人や行きづらかった人、サポートする人たちの思いを伝え、役立つ情報を届ける
・ニュースやEテレの「ハートネットTV」、デジタルが連動 去年の参院選以降、継続して発信
・統一地方選挙の開票速報番組で初の手話付き放送
・WEBサイトを見られない当事者に伝えるため、必要な情報を印刷した「コミュニケーションボード」も作成し、全国の団体・個人に発送
・「選挙のバリア」は多種多様。法律の改正が必要な論点も誰もが安心して投票できるよう、みんなで考えていきたいと思っています。
■NHKみんなの選挙
https://www3.nhk.or.jp/news/special/minnanosenkyo/index.html
今回(2023年1月~2月)。全国1741の市町村の選挙管理委員会事務局にアンケートを実施。
そこから見えてきた各地の実情や現場の工夫をもとに、誰もが安心して投票できるバリアフリーな選挙を目指します。
【全国選挙管理委員会アンケート結果】
・回答数:1648 回答率:94.7%
1.障がい者への対応マニュアル作成 (作成している18% 予定している4% 作成を行う予定ない78%)
2.入場整理券に点字・音声コード (すでに行っている12% 今後予定する1% 行う予定はない87%)
3.障がい者への対応説明会・研修実施(すでに行っている30% 今後予定する3% 行う予定はない66%)
4.コミュニケーションボードを用意 (すでに行っている23% 今後予定する4% 行う予定はない74%)
(自由記述) 郵便投票に関する意見目立つ(40件)
・千葉県市「郵便投票の利用要件厳しく限られた人しか利用できないので、国で法改正し、要件を緩和してほしい」
・群馬県市「現行は要介護5の人など非常に狭い範囲に限定されているが、要介護3まで対象を広げるよう国に呼びかけたい」
・熊本県町「要件が緩和されれば、投票したくても投票所に行けない障がい者が自宅にいながら投票できるようになるのではないか」
(詳しくは市区町村選挙管理委員会アンケート)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/minnanosenkyo/column_28.html
大変共感する内容で、刺激的な時間でした。公明党としても狛江市の知的障がい者の取組みをヒアリングしています。
アンケート結果の反映など法改正も含め、前に進めてまいります。ありがとうございました。