14日、公明党障がい者福祉委員会として、群馬県高崎市にある独立行政法人 国立重度知的障害者総合施設「のぞみの園」を視察。
公明党から宮崎勝参院議員、福重隆浩衆院議員、2人の群馬県議(水野俊雄・清水大樹)、5人の高崎市議(逆瀬川義久・丸山覚・新保克佳・小野聡子、中村さと美)さいたま市議(齊藤健一)、NPO法人輝HIKARI金子訓隆代表理事・大谷貴志理事らが参加。
田中正博理事長、日詰正文研究部長らから、「のぞみの園の概要、障がい者の地域移行と親亡き後の課題、強度行動障害支援について」を伺い、意見交換。
国立のぞみの園は、重度の知的障害がある人達に対する自立のための総合的な支援の提供や、支援に関する調査や研究等を行うことにより、知的障害者の福祉の向上を図ることを目的として設立。
・入所者数:175人、平均年齢:63.6歳、平均入所期間:38.1年、障害支援区分:5.9
・入所者内訳:コロニーからの入所利用者148人、行動障害等24人、矯正施設等対所者3人
【強度行動障害者支援の地域支援体制の整備】
強度行動障害は、本人にとっても周囲にとっても不安でつらい状況です。そして支援者の誰もが一人の力で乗り越えていくことは難しい課題です。
本人や家族を支えるためには、関わる行政、福祉、医療、教育などの領域が実態把握を進めるとともに、人材育成や役割分担などを行い、継続的に取り組むチームづくりが必要。のぞみの園では中核的・広域的支援を進める人材研修を進め、支援者間でネットワークを構築し、地域の支援力向上を図ります。
のぞみの園が取組みを進める為にも、強度行動障害の支援が進むよう、次期報酬改定や予算増に結び付く取組みを致します。
また公明党の国・県・市のネットワーク力で課題解決に全力で取り組んでまいります。
【強度行動障害とは】
強度行動障害とは、自分の体を叩く、食べられないものを口に入れる、危険につながる飛び出しなど「本人の健康を著しく損ねる行動」、他人を叩く、物を壊す、大泣き奇声が何時間も続くなど「周囲のくらしに著しい影響を及ぼす行動」が高い頻度で継続的に発生し、特別に配慮された支援が必要な状態のことを言います。