4日午前、東京都立中央ろう学校 竹見昌久主任教諭が国会事務所に来訪。3月に引き続き2回目。
竹見さんは一般社団法人 日本デフ陸上競技協会 事務局次長も兼務されています。
「耳が聞こえなくても同じスタートラインに」光で合図する陸上競技の装置(スタートランプ)をデフリンピック東京大会に向け、普及を進めてもらいたい等の要望を
前回伺っていました。竹見さん達はデフリンピック 東京大会の採用も含め、全国の障害者スポーツ大会でも採用されるよう要望されています。
「コンマ1秒が勝負の短距離で、スタートは重要です。一般の大会で聴者と並んで走る場合、合図は新盤の声とピストルの音のみ。聞こえない選手は周りの様子から判断して出る為、遅れてしまいます。光により装置があると不利な条件がなくなります。」との事でした。
その後スポーツ庁担当者を紹介。竹見氏とやりとりを進められ、その状況報告と今後について、来られました。
スポーツ庁との連携が深まり、補正予算等を活用し、スタートランプの全国配置が進んでいる事等喜びの声を頂きました。
1.スタートランプの全国配備(スポーツ庁共同事業)補正予算を活用
①全国障害者スポーツ協会への競技規則変更依頼、及び各障害者スポーツ協会の用具貸出状況調査
⓶スタートランプ納入時の各地区陸上競技会、障害者スポーツ指導員等へでデフアスリートの支援についての講習会の実施
③全国のろう学校の陸上競技部等の状況調査(68校実施:14校が導入したい声)
2.合理的配慮を含めた協議規則の改定
・スタートランプ操作業務の追加、デフアスリートへの配慮事項文言の追加(手話通訳士の同行、スタートランプ支援など)
東京デフリンピック2025めざし、11月3日~5日開催の日本デフ陸上競技大会についての説明も受けました。
出席も含めて、施策を進めていくよう全力で、応援してまいります。ありがとうございました。
【デフリンピック】
五輪やパラリンピックと同様、4年に1度夏季・冬季大会が開かれる世界規模のろう者スポーツ大会。1924年に世界初の障害者スポーツ大会としてパリで始まった。国際オリンピック委員会(IOC)に名称使用を認められ、2001年から正式に現在の名称に。昨年9月の国際ろう者スポーツ委員会総会で、次回25年夏季大会の開催地が東京都に決定。
日本で初開催となる。