12月16日から18日に開催された日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議の成果文書の実施計画(仮訳)「日ASEAN友好協力に関する共同ビジョン・ステートメント2023信頼のパートナー」に、現在取り組んでいる発達障害のプロジェクトが記載されました。
2.12.1
ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合、社会福祉・開発高級実務レベル会合(SOMSWD)における地域イニシアティブ、及びERIAの研究に基づく発達障害者のための多分野にわたる活動を通じたものを含め、社会的保護及び社会保険等の分野における協力を強化する。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/rp/pageit_000001_00061.html
(P13~P14)
2023年3月日本の国会での発達障害に関する日本・インドネシア円卓会議の開催。私自身2023年9月インドネシア、ベトナム、シンガポールを訪問。国会議員、各国政府、ERIA関係者、各国自閉症協会の皆さんらと意見交換。ASEAN地域の方々との国際ワークショップを開催し、IDDネット(インドネシアの発達障害の横断的組織)の設立を祝うイベントでは、日本の発達障害支援の講演等行いました。
ASEAN地域の人口70%以上占めるインドネシア(2.77億人)、フィリッピン(1,11億人)、ベトナム(0.98億人)における発達障害者の課題が顕在化しています。
・インドネシア人口 2.77億人 発達障害者数 1800万人
・フィリッピン人口 1.11億人 発達障害者数 720万人
・ベトナム 人口 0.98億人 発達障害者数 640万人
ERIA発達障害者研究で明らかになったことのうち、特に親なき後の対応(働く、住む、健康)が共通の最優先事項だが、推進する人材が不足3か国以外も同様な課題があります。
「日本とアセアン発達障害イニシアティブ(研究所)」構想では、ASEAN統合基金(JAIF)を活用し、日本とASEANの当事者家族や政官産学の関係者交流を継続・深化させ、先進的な取組事例を共有しあうなど、発達障害施策の推進に向けた信頼・協力関係を強化。また日・ASEANにおける発達障害の実態把握を進めると共に、中長期的に必要な専門人材を育成するための支援を行うなど等。の内容です。
日ASEAN友好の次の50年へ、発達障害当事者・家族など皆さんのお役に立てるようこれからも働いてまいります。