9日 北九州にあるNPO法人抱樸(ほうぼく)を視察。NPO法人輝「HIKARI」の金子訓隆代表理事((株)マイクロブレイン 取締役)が同行。公明党から4人の北九州市議(成重正丈・村上直樹・中島隆治・冨士川厚子)が参加。
奥田知志理事長から「希望のまちプロジェクト」を伺い、現地(予定地)も江田初穂常務の案内で視察。
抱樸は1988年に活動を開始し、36年を経た今では27の事業を行っています。今取り組んでいるのが、「希望のまちプロジェクト」
2020年4月に北九州にある暴力団の本部事務所跡地を民間企業から買い受けました。そして、この土地を、子どもや若者を含む全世代が地域で共に生きていくための拠点として再生させる事業を「希望のまちプロジェクト」と名付けました。
「困窮や孤立が生み出される社会や地域そのものをもう一度見直して、あるべき社会、あるべき地域、あるべきまちをつくりたい。」「かわいそうな人を助ける」のではなく、私たちにとって「あるべきまち」を創る、「新しい『まちづくり』に挑戦」しています。
【「希望のまち」の目的は3つ】
①助けてと言えるまち
⓶まちを大きな家族に~家族機能の社会化~
③まちが子どもを育てる~相続の社会化~
【希望のまちの概要】
・希望のまちは全国に向けたモデル(「地域共生社会」のモデル)
「希望のまちプロジェクト」は、福岡県北九州市に様々な機能を持った複合型社会福祉施設を建設し、そこを拠点にコンセプトとしての「まち」を拡げていきたいとするものです。
建物は3階建てで、1階にあらゆる相談にワンストップで対応する「よろず相談窓口」が常設されるほか、「学習支援」や「子どももあつまれる居場所」、「地域の方々の日常生活のサポート」、「地域交流の場の提供」など、子どもからご年配の方までの全世代が、誰でも利用できる交流空間が整備されます。
「おしゃれなカフェレストラン」「自由に使えるみんなのキッチン」「家具のリサイクルセンター」「オーナー制のブックシェルコーナー」「コワーキングスペース」「避難所」など。
3階、4階は救護施設(生活保護上の施設)。定員50名。国の基準では1人3.3㎡の4人部屋が基準だが、「救護施設抱樸館」は全室個室。地域の中に救護施設がある、救護施設の中に地域がある。
何かあったときに駆けこめる場所「シェルター」や動物も共に暮らすまち「わんこプロジェクト」も検討。
【希望のまちプロジェクト実施体制】
・希望のまち応援団 591の個人・団体からの応援・支援
・希望のまち たまご委員会(予定地のSUBACO(プレハブ)を中心に地コーディネイト)
・希望のまちプロジェクト推進本部(代表:奥田理事長、 顧問:村木厚子元厚労事務次官 )
・希望のまち 推進協議会
【希望のまちプロジェクト:クラウドファンディング】
「希望のまちプロジェクト」は、施設整備資金として13.9億円を想定。2022年には、全国の皆様からのご寄付により、金融機関から借り入れていた土地購入資金1億3,000万円を完済し、同年4月より施設建設に向けた3億円目標の寄付キャンペーン(クラウドファンディング)を開始。2023年末に目標達成されました。全国の皆様からの応援が広がって進んでいます。
【建設予定地の活用:プレハブ小屋「SUBACO(すばこ)」 】
建設予定地にはプレハブ小屋「SUBACO(すばこ)」が設置され、カフェに使うなどして地域交流が続いています。
特定危険指定暴力団・工藤会の本部事務所跡地(北九州市小倉北区)で、地元住民らが農産品などを売るマルシェ等も開催。
砂利が1700平方メートルほど広がる事務所跡地に地元住民らの21団体が出店。「集いの場所」としての活用が進んでいます。