12日午後、徳島市内にて医療法人リムズ徳島クリニック小川佳宏理事長、高西裕子医療リンパドレナージセラピスト(看護師)と懇談。地元梶原一哉県議が同席。
小川理事長は 2000 年に開業し、がんの治療後に発症する可能性がある「リンパ浮腫」を専門的に治療。「日本リンパ浮腫治療学会(https://jslt.site/)」の理事長を務められています。
2024 年 9 月に徳島で「第 8 回日本リンパ浮腫治療学会学術総会」を開催することになっており、「リンパ浮腫患者に対する就労支援」を取り上げたシンポジウムを開催予定。
そのシンポジストとしての登壇を依頼され、本日の懇談となりました。
日本のリンパ浮腫患者数は 10万人以上と予測されていますが、約 85%は女性で、乳がん、婦人科がんの術後に発症する続発性リンパ浮腫がその多くを占めています。
2019 年の統計では、乳がん、子宮がん、卵巣がんの罹患数は、乳がん約 97000 件、子宮がん約 29000 件、卵巣がん約 13000 件でした。とくに乳がんにおいては女性の9 人に 1 人が罹患すると考えられています。リンパ浮腫の発症率は、乳がんに関連した上肢リンパ浮腫の発症率は約 20~50%、婦人科がんに関連した下肢リンパ浮腫の発症率は約15~30%と報告されており リンパ浮腫患者は今後さらに増加すると予測されます。
またがんの罹患年齢が若齢化するなかで、30 代、40 代のリンパ浮腫患者も増加しており、リンパ浮腫患者が仕事を継続していくためには、個人の努力だけではなく、社会的なサポートも
必要ですが、リンパ浮腫患者が活用できる社会資源は非常に少ないのが現状です。
こうした現状を政治や行政の側から、理解を進め、支援を強化する必要性を痛感致しました。今後さらに現場の声をお聞きし、対応を検討してまいります。ありがとうございました。