27日夕方、大田区にある慶應同期卒業の富田洋氏《ジオサーチ(株)会長》の会社を訪問。
富田会長・瀬良良子減災事業本部担当部長、佐々木基成課長らと「地下情報のデジタル化への挑戦(ジオ・サーチアズナンバーワン)」について説明を伺い、意見交換しました。斉藤やすひろ都議が同席。
冨田会長とは1977年慶應卒業同期で毎年118会など同窓の会で交流しており、本社には2017年、2022年に来訪しています。
ジオ・サーチは日本発、世界初である独自の技術を開発して、地下の空洞や埋設物を探知し、未然に防ぐ「減災事業」を行っています。
冨田会長・創業者が35歳で起業。天皇陛下の即位パレードの路面空洞調査やタイ・カンボジアでのボランティア地雷除去活動などから独自の技術を磨き、東日本大震災の復旧・復興を機に、人々の暮らしと命を守る「減災」事業とうい進むべき道をみつけ、現在全世界から熱い注目を浴びています。(下記プロフィール参照)
《正確な地下情報のデジタル化》
①地下レーダー調査:正確な3次元埋設物情報(自社開発のスケルカート)
②地上レーザー計測:高精度な地上3次元情報(FARO・MMS・点群取得機材)
③試掘データ:試掘データのデジタル化(スマホ)【ちかデジ】
・マイクロ波をを活用し、インフラの脆弱箇所を早期発見する革新的な「スケルカ」技術。
・防災・減災の切り札「スケルカ」テクノロジーで全国の道路・橋梁・港湾を総点検。
2019年の台湾支店に続き、2022年カルフォルニア・北米に進出し、減災事業のグローバル展開を本格化。
2024年NHKスペシャル「ふるさと再建 みえてきた壁~能登半島地震3か月~」道路の復旧 最新調査 復興に立ちはだかる壁。
米空軍横田基地「仮想現実社会におけるインフラプロジェクト」など最新情報も伺いました。また昨年出版した「ジオ・サーチアズナンバーワン」も戴き一気に読ませていただきました。
会長自らの熱いプレゼンテーション。国の取組み、東京都や各自治体との連携など伺った課題、要望について全力で応援してまいります。
【冨田洋会長のプロフィール】
1953年、兵庫県生まれ。慶應義塾大学工学部卒業後、三井海洋開発入社。同社の米国駐在員時代、電波による構造物の非破壊検査を社内ベンチャーとして提案する。
会社の解散に伴う事業譲渡により、1989年1月1日、ジオ・サーチ株式会社を設立。
1990年、世界初の「路面下空洞探査システム」を開発、実用化。
1994年、残留地雷除去の新技術を模索していた国連からの要請を受け、新型対人地雷探知装置「マイン・アイ」を開発、実用化。
1998年、NGO法人「人道目的の地雷除去支援の会(JAHDS)」を設立。タイ・カンボジア国境にまたがる大クメール遺跡(2008年、世界遺産に登録)周辺での地雷除去プロジェクトに成功し、2006年には現地へ活動を継承した。
2010年、地中や構造物の内部を3次元化するスケルカ技術を実用化し、被災地や全国の防災・減災に向けて活動中。
2017年世界初の地上・地下インフラ3Dマップを実用化。
2021年世界初の橋梁床版診断システムの実用化。稲盛経営者賞、日本文化デザイン賞、など、受賞多数。