優しさと「報恩の心」で生きぬいた母は、9月7日、享年97歳(満95歳)にて生涯を閉じました。長い間、本当にありがとうございました。
生前多大なるご厚情を賜りました皆様へ、深く感謝申し上げます。

昭和3年生まれの私の母は4人の男の子を育てました。育ち盛りの頃は食事の支度だけでも大変だったと思います。今では全員が家庭をもち、孫も11人・ひ孫2人に。
故郷八幡浜に帰る度に「お帰り」と声を掛けてくれ、いつも美味しい抹茶を点ててくれました。子どもの頃から母の抹茶を飲み育ちました。抹茶は母の想いが詰まっています。

また母は絵を描くことが大好きで私が小さい頃から何十枚と描いてきました。自宅にも母の絵が飾ってあります。水墨画から油絵まで。展覧会(県展等)にも何度も入選したこともありますが、静物画・風景・人物と身近な題材を見事なまでに描きます。
私が学生時代の母の手紙にはいつも綺麗な墨絵で「身体に気をつけて、勉強に頑張ってください。」等、慈愛ある励ましの絵筆でした。

父が2年半に母と同じく満95歳で亡くなってから、毎月なるべく八幡浜市の実家に泊まるようにしていました。
「子供の頃の母。戦後の女学生時代、父との旅行の思い出など等」応接間で母の話を聞く事が心癒されるひと時でした。

母は国会が始まると、NHKの国会中継を見てくれていました。
母の慈愛に包まれての私の人生であったと感謝の思いで一杯です。「お母さん。長い間ありがとうございました」

本日全ての葬儀を終え、母が身をもって示してこられた報恩感謝の心を忘れず、故郷四国から活動を開始致します。ありがとうございました。