25日午前、高知大学医学部付属病院脳神経外科を脳脊髄液減少症患者・家族支援協会 中井宏代表理事と訪問。
公明党から西森美和県議が同行。
脳神経外科の上羽哲也教授(副病院長)、中居永一学内講師(外来医長)村上武次世代医療創造センター副センター長らと「脳脊髄液減少症の課題と対応について」意見交換。
脳神経外科は18ある基本診療科の一つと位置づけられ、内科・外科・整形外科と同じ診療科であり、手術だけではなく、脳卒中の内科的治療やてんかんの薬物療法、脳ドック、ニューロリハビリテーションなど、その守備範囲は大変広い。
高知大学では、脳脊髄液減少症外来を実施しており、多くの患者さんを治療されています。中でも中居先生は正確な診断を進める検査法を研究されています。
脳脊髄液減少症対策PT座長として挨拶。中居先生から下記の説明を伺い、意見交換。
【中居先生の研究】
(脳脊髄液減少症の現在の課題)
・正確に診断する検査法が存在しない
『CSF refill test』と『Overflow leak test』の特定臨床研究の結果をもって検査に用いているアートセレブの適応拡大および『Overflow leak test』の保険収載を目指されています。
また、初診時の単純MRI撮影での脳脊髄液減少症の診断法として『脳脊髄液減少症診断の為の腹臥位MRI撮影の研究』の臨床研究も取り組まれています。
①偽陽性診断精度:Overflow leak testとCTミエロの診断精度を比較。
②漏出箇所同定感度:種々の量の注入を行いOverflow leak testが陽性所見をもたらす最少水分量を検証。
③臨床応用への課題抽出と方策の検討:Overflow leak testは原理的に偽陽性が生じにくいことを実証し、普遍的標準的検査法として確立を目指す。
【3つの検査法】
1.体位変換MRI MRI画像により、患者さんにも分かり易い
2.CSF refill test (2022年特許)10名の症例 起立性頭痛の完治と症状の改善へ
3.Overflow leak test
従来の検査法CTミエロ(造影剤)から水を多めに入れ 事前のMRIとアートセレブ髄注後のMRIと比較し露出部位を特定する検査方法(アメリカで特許)
16例 完治13 OFLの有効性高い
来年 高知県主催の脳脊髄液減少症シンポジウムが開催の予定です。高知大学の協力もお願いしました。
本日伺った要望等について、国・県との連携で対応してまいります。