「第2回世界デフ国別・地域別対抗陸上選手権大会・第21回日本デフ陸上競技選手権大会・第4回デフジュニア・ユース陸上選手権大会」が駒沢オリンピック陸上競技場で30日、1日と開催されています。本日(1日)地元斉藤やすひろ都議、3人の目黒区議(関賢一・佐藤豊・濱陽子)と視察致しました。

来年に開催を控えた夏季デフリンピック協議会のリハーサル大会と位置づけです。デフリンピックのテストイベントとして開催された昨年度大会に引き続いての視察となります。
実行委員の竹見昌久(東京都立中央ろう学校 主任教諭)さんの案内で見学。竹見さんは一般社団法人日本デフ陸上競技協会 事務局次長も兼務されています。

スタート合図はNISHI製光刺激スタートシステム。音ではなく光でスタートの合図をする装置「スタートランプ(光刺激スタート発信装置)」。
竹見さんからは、昨年3月「耳が聞こえなくても同じスタートラインに」光で合図する陸上競技の装置(スタートランプ)をデフリンピック東京大会に向け、普及を進めてもらいたい等の要望を伺い、令和5年補正予算「障害者スポーツ実施環境の構築支援・拠点整備事業」に盛り込まれました。現在35台が全国に導入されたそうです。
実際、皆で試してみました。

また電話リレーサービスで交流のある(株)プラスヴォイス の三浦宏之社長らから情報保障についても説明を伺いました。
UDトークを活用し、アナウンスを大画面の手話や文字情報に変換されています。

情報保障として大型スクリーンでの手話通訳(日本語手話)、競技場中央に字幕(英語、日本語)、記録速報、またスマートフォンを活用した文字情報(各国語に対応)など等。世界中の方々が目でわかる情報保障に取り組みます。競技場での実際例を見学しました。

国際手話のブーツも訪れ、現状を伺いました。昨年スペインから来たファミーさん。
エストニアから現地視察されている方々とも懇談。

また一般社団法人日本デフ陸上競技協会(JDAA) 佐藤将光会長、山岸亮良事務局長、公益社団法人 東京陸上競技会(JAAF) 山口賢司代表理事らとも懇談。
佐藤会長は郷里の愛媛県宇和町出身で松山ろう学校の先生でもあります。

2025年デフリンピックを目指しての取組みや要望等も伺いました。国・都の連携で要望実現に向けて取り組んでまいります。

【デフリンピック】
 五輪やパラリンピックと同様、4年に1度夏季・冬季大会が開かれる世界規模のろう者スポーツ大会。1924年に世界初の障害者スポーツ大会としてパリで始まった。国際オリンピック委員会(IOC)に名称使用を認められ、2001年から正式に現在の名称に。一昨年9月の国際ろう者スポーツ委員会総会で、次回2025年夏季大会の開催地が東京都に決定。日本で初開催となる。

【デフ国・地域別対抗陸上競技大会】
デフ(聴覚障がい)の陸上競技国際大会としては2回目。国・地域別対抗戦として実施し、各種目の順位に応じて得点が与えられ、総合得点で順位を決定する対抗陸上競技大会です。今回は国・地域を特定せず「チーム」を作りチーム対抗戦となります。
12か国から参加されています。